
米国のドナルド・トランプ大統領の「関税爆弾」が連日世界中を震撼させる中、緊張が高まる米中関係にJ・D・ヴァンス米副大統領が油を注いだ。
中国国営英字紙グローバルタイムズは8日、「市場が混乱する中、米高官らの中国関連発言が米国のネットユーザーを仰天させる」と題した記事で、ヴァンス副大統領の3日(現地時間)フォックス・ニュースのインタビューでの発言を伝えた。
ヴァンス副大統領は当時インタビューで「我々は中国の田舎者たち(peasants)からお金を借りて物を買っている。そしてその物は中国の田舎者たちが作ったものだ」と述べ、物議を醸した。ヴァンス副大統領が「中国人」や「中国の労働者」の代わりに使った「田舎者たち」という表現は、小作人や農奴を蔑視する言葉から由来する差別用語だからだ。
ヴァンス副大統領のこの発言は「我々は皆、経済のグローバル化が米国に何をもたらしたのか考える必要がある」とし、「根本的にそれは二つの原則に基づいている。巨額の債務を負うことと、他国が我々のために作った物を買うことだ」と説明する過程で出た。
グローバルタイムズは「ホワイトハウスの高官が中国に関して衝撃的な発言をした」とし、「この発言は米国のメディアやネットユーザーさえも驚愕させた」と述べた。さらに、この件について「ヴァンス副大統領にできる唯一のことは、米国人を世界的に恥ずかしめることだ」と指摘した米ニュースメディア・バズフィードの記事を引用した。
一方、ヴァンス副大統領の発言に関連して、中国外交部の林剣報道官はこの日の記者会見で「米副大統領がこのような無知で無礼な発言をしたことを聞くと、驚きと悲しみを感じる」と批判した。