
護送中の女性容疑者に対し、わいせつな行為をしたとして起訴された警察官が、懲戒免職処分を受けたことが明らかになった。
10日、韓国・全北警察庁は、強制わいせつ及び職権乱用による加害行為で起訴された全州(チョンジュ)・完山(ワンサン)区警察署所属のA警部補に関連して懲戒委員会を開き、最も重い処分である懲戒免職を決定したと発表した。
警察官への懲戒処分は、懲戒免職・免職・降格・停職・減給・戒告などがあり、このうち懲戒免職は最も重い処分にあたるという。
A警部補は昨年11月8日、女性容疑者B氏を検察の留置施設へ護送する途中、身体の一部に触れるなどのわいせつ行為を行ったとして、身柄を拘束され起訴された。
調査の結果、当時B氏が「警察がこんなことしていいの?」と問い詰めたところ、A警部補は「そうだな、こんなことしてはいけない」と答えながらも、再びキスをしようとしたことが明らかになった。
A警部補は、同行していたC警部補が一時的に席を外した隙を見て犯行に及んだとされている。
現在、A警部補は強制わいせつ及び職権乱用行為の罪で起訴され、第一審の裁判を受けているが、先月行われた初公判では容疑を否認し、無罪を主張しているという。
一方、護送規定に違反したC警部補についても、警察は最近懲戒委員会を開き、二か月の減給処分を下したと明かした。