米上院銀行委員会の次期委員長であるティム・スコット上院議員は、主要な暗号資産（仮想通貨）関連法案が8月までに成立する見通しであると明言した。この発言を受け、市場では有望なアルトコインへの投資機会を探る動きが活発化している。
現在、投資家の間で注目を集めているアルトコインは、XRP（リップル）、SOL（ソラナ）、そしてPI（パイコイン）だ。
暗号資産メディア「CoinGape」によると、XRPは現在、テクニカル指標において強い買い圧力を示しており、4時間足チャートではRSIが63を記録。上昇トレンドの継続を示唆していると報じた。
また、MACDラインおよび緑色のヒストグラムも上昇傾向を支持しており、アナリストらは、XRP価格が2.23ドル（約318円）の抵抗線を突破した場合、2.61ドル（約373円）の161.8%フィボナッチレベルまで17%の追加上昇が見込めると予測した。さらに、この水準を超えた場合には、長期的に3ドル（約429円）以上を目指す可能性もある。
一方、ソラナも現在、最も注目度の高いアルトコインの一つとして位置づけられている。13日午後5時（日本時間）時点で、同通貨は128ドル（約1万8,310円）付近で取引され、直近24時間で3.85%上昇を記録した。
アナリストのモミン氏は、「ソラナが週足チャートで120ドル（約1万7,165円）以上で終値をつけた場合、180ドル（約2万5,748円）まで上昇する可能性がある」と予測。すでに下降トレンドラインを突破しており、強い上昇モメンタムが形成されていると語った。これにより、長期的には257ドル（約3万6,762円）までの上昇も十分にあり得る」と続けた。
パイコインも、最近、投資家の関心を集めている。同時点で前日比11.57%の上昇を見せており、米国内でのパイコインの利用も徐々に拡大しており、不動産仲介会社「Zito Realty」が決済手段として採用している。Chainlinkもパイコインをデータストリームに追加し、アクセシビリティを向上させた。
テクニカル面においても、パイコインは4時間足チャートで上昇型トライアングルを形成。AOヒストグラムとRSIも上昇傾向を示しており、価格上昇の可能性を後押ししていると考えられている。
こうした動きは、米国が暗号資産産業に対して積極的な姿勢を取り始めていることと無関係ではない。
スコット上院議員は、「米国が暗号資産産業の中心地として浮上する可能性がある」との認識を示し、市場に楽観的な雰囲気をもたらしている。
特に同週には、ドナルド・トランプ大統領が分散型金融（DeFi）業界に対する税務報告義務を撤廃する初の暗号資産関連法案に署名し、政策転換が本格化している。
専門家らは、暗号資産法案の成立期限とされる8月までの期間は、投資家にとって重要な機会になる可能性があると指摘した。XRP、ソラナ、パイコインなどの有望なアルトコインへの関心は、今後さらに高まると予想している。