
運転代行業者を装い、高級輸入車の運転手に接近して暴行・監禁し、高価の車両や金品を強奪した20代に対し、実刑判決が言い渡された。
11日、韓国法曹関係者によると、水原(スウォン)地裁刑事12部(パク・ゴンチャン裁判長)は、強盗致傷、監禁、窃盗などの罪で起訴されたA被告(25)に懲役7年を言い渡した。
A被告は今年1月15日午前1時30分頃、京畿道(キョンギド)烏山(オサン)市の公営駐車場で、運転代行業者を装って50代のB氏のベンツ車に接近し、暴行を加えたうえ、ロープで縛ったとして起訴された。
当時、A被告は運転代行業者を装ってB氏の車を運転し、近くの教会に駐車。車内で眠っていたB氏を外へ引きずり出し、暴行を加えたという。
A被告は、1億1000万ウォン(約1105万円)相当の車両および1000万ウォン(約100万円)相当の腕時計など、総額約1億2000万ウォン(約1206万円)相当の金品を奪った。 さらに、B氏の逃走や通報を防ぐため、ロープで縛って車の後部座席に約18時間にわたり監禁した。
また、A被告はB氏から奪ったキャッシュカードを使い、現金240万ウォン(約24万円)を引き出していた。犯行は、監禁されていたB氏が脱出したことで発覚した。
裁判部は、「被害者に対する犯行の手口は極めて危険であり、相当な身体的・精神的苦痛を与えたとみられる」と指摘。「被害者からの許しも得られておらず、賠償に向けた誠実な努力も見受けられない」と量刑理由を述べた。