
ロシアのクレムリンは、ウラジーミル・プーチン大統領とドナルド・トランプ米国大統領との会談が適切な時期に行われると発表した。ただし、事前準備が必要だと付け加えた。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア国営放送ロシア1の記者のパベル・ザルービン氏が13日(現地時間)に自身のテレグラムで公開したインタビューで、「この会談は実現する」とし、「両大統領は公式発言などを通じて、会談を行うべきだという政治的意思を示した」と語った。さらに「適切な時期に開催される」とし、「準備が必要だ」と述べた。
ペスコフ報道官は、11日にロシアのサンクトペテルブルクで行われたプーチン大統領と米国の中東担当特使であるスティーブ・ウィットコフ氏との対話が、今後の首脳会談に向けた準備段階の一部だったかという質問に対し、「それはロシアと米国の指導者の会談に向けた取り組みの一環だった」と回答した。
また、プーチン大統領の特使で、ロシア直接投資基金(RDIF)代表のキリル・ドミトリエフ氏が今月初めに米国を訪問したことに触れ、「特使間の訪問は非常に活発で、ほぼ定期的に行われている」とし、「互いの立場を伝える極めて優れた信頼できるチャンネルだ」と評価した。そして、両首脳が特使を通じてメッセージを受け取り、交渉へのアプローチを判断できると述べた。
ペスコフ報道官は、ロシアと米国の関係改善の取り組みが「非常に順調に進んでいる」としながらも、ジョー・バイデン前米政権下で損なわれた関係を修復するには多大な努力を要する困難な作業であり、即座の成果を期待するのは難しいと強調した。