ビットコインが先週末も約1,200万円台で推移し、ボックス相場を継続する中、世界的ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏が「2035年にはビットコインの価格が100万ドル（約1億4,017万5,490円）に達する」との見通しを示した。
キヨサキ氏は19日（現地時間）、自身のSNSを通じて「現在、わずか0.5ビットコイン（BTC）を保有するだけでも、将来的に富裕層になれる可能性がある。今こそ資産を確保する最後のチャンスだ」と述べた。さらに「ビットコインとともに金や銀への投資も積極的に取り組むべきだ」との考えを改めて強調している。
彼は連日、株式や上場投資信託（ETF）といった金融商品よりも金・銀・ビットコインといった実物資産を保有すべきだと主張している。また、「2035年には金が3万ドル（約420万5,264円）、銀が3,000ドル（約42万526円）になると確信している」と明言した。
キヨサキ氏は近年、一貫して株式市場の崩壊の可能性を指摘している。昨年も負債問題に言及し、「株式、債券、不動産といったバブル資産が崩壊するだろう」と警告した。しかし、昨年の米国株式市場はAI（人工知能）ブームと連邦準備制度による利下げ期待を背景に、歴史的な上昇を記録した。このため、キヨサキ氏の見解が悲観的すぎるとの見方も一部で出ている。
21日午前8時50分時点で、国内の仮想通貨取引所ビッサムにおけるビットコイン価格は、24時間前比0.27%高の約1,208万円を記録した。米国の単一企業でビットコインを最も多く保有するマイクロストラテジーが追加購入の可能性を示唆したにもかかわらず、市場の反応は鈍い。米中貿易協議の遅延が続く中、投資家心理を大きく改善させる決定的な材料が乏しいことが背景にあるとみられる。