パイネットワーク（Pi Network）が発行するパイコイン（PI）の価格が再び上昇軌道に乗る準備が整ったとの分析が出された。
最近、暗号資産（仮想通貨・コイン）市場が全体的に調整局面に入り、大半の資産が下落傾向を示す中、一部の技術的指標は上昇転換の可能性を示唆している。
パイコインも過去1か月間で36％以上下落したにもかかわらず、主要な抵抗線を突破できるとの期待が高まっている。
22日（日本時間）午後10時現在、パイコインの価格は0.63ドル（約89円）で、時価総額は44億ドル（約6,241億6,389万円）を超えている。
コインゲイプなどは、市場全体の雰囲気がドナルド・トランプ米大統領の再選後に急速に冷え込んだと伝えた。当時、ほとんどの暗号資産が下落し、パイコインも例外ではなかった。しかし、最近の技術的分析で示されたパターンは、この傾向が変わる可能性を示唆している。
仮想通貨アナリストの「ワールド・オブ・チャート（World Of Charts）」は最近X（旧Twitter）で、暗号通貨市場全体の時価総額が下降ウェッジパターンを上方に突破したと報告した。
このパターンは一般的に上昇反転の可能性を示し、市場全体の買い圧力が強まる可能性があるシグナルとして解釈される。パイコインのチャートでも類似のパターンが確認された点が注目される。
パイコインは数日前、自身のチャート上で下降ウェッジパターンを上方に突破し、その後、ボラティリティの低い区間に入っている。
ここでボリンジャーバンドが狭まっている現象は、価格がいずれかの方向に強く動く準備段階にあることを示している。
もし暗号資産市場全体が強気に転じれば、パイコインは上方抵抗を突破し、再び高いボラティリティの区間に入る可能性がある。ただし、このような動きが現れるまでには数日から数週間かかると予想される。
市場センチメント指標は依然として否定的だ。パイコインに対する感情スコアは現在マイナス圏にあり、最近数週間でソーシャルドミナンスも急激に低下した。これにより投資家の関心も薄れている。しかし、暗号資産市場が再び活気を取り戻せば、こうした否定的な流れも反転する可能性がある。
パイコインが今後の強気相場に乗って上昇を続けるには、いくつかの重要な抵抗線を突破する必要がある。
現在、重要な価格帯として0.65ドル（約92円）と0.7ドル（約99円）が挙げられている。この区間を超えることができれば、短期的には1.5ドル（約212円）、その後には3ドル（約425円）突破の可能性も示唆される。これはあくまで市場が引き続き好調を維持する場合に可能なシナリオだ。
専門家によれば、現在パイコインは否定的な市場心理と戦っているが、技術的分析と市場構造は反発の可能性を示している。主要な抵抗線の突破が実現すれば、パイコインは再び市場の注目を集めることができるだろう。重要なのは投資家の信頼回復と持続的な買い圧力の流入であり、強気相場が続く場合、パイコインの動向はさらに注目を集める可能性が高い。