暗号資産(仮想通貨)市場において、リップル(XRP)が最近、注目すべき価格推移を示している。

著名アナリストのドンオルト(DonAlt)氏は、XRPの日足チャートについて「最も注目に値するチャートの一つ」と評価し、今後、市場において高いパフォーマンスを見せる可能性があるとの見解を示した。
暗号資産メディア「クリプトベーシック」の報告によると、XRPは最近数日間にわたり強い上昇トレンドを維持している。
23日(日本時間)午後7時30分現在、XRPは前日比7.87%上昇し、2.26ドル(約323円)を記録した。週間ベースでは9.12%の上昇率となった。
技術分析の面でも好材料が見られた。ドンオルト氏は、昨年10月から今年4月までの価格推移を分析し、2つの重要な価格帯を指摘した。
1つ目は、2ドル(約286円)で、この水準では複数回にわたり下値支持が確認されている。特に昨年1月には、2.05ドル(約293円)から出発し、一時3.20ドル(約457円)を突破する急騰を見せたが、その後は上昇の勢いが鈍化したと指摘した。
2つ目の価格帯は2.7265ドル(約390円)であり、今年1月以降、XRPがこの水準の突破を3度試みたが、いずれも失敗している。この水準は強い抵抗線として機能しており、3月には一時この抵抗線を突破したが維持できず、その後1.80ドル(約257円)付近を新たな支持線として形成したと分析している。
ドンオルト氏は、現在の上昇相場が継続すれば、XRPが他のアルトコインを上回る高いリターンを記録する可能性があると予想した。
ただし、同氏は具体的な目標価格は提示しなかった。年初来XRPの上昇可能性に言及しているが、今回も数値による予測は控えた。
また、仮想通貨アナリストのフェフェ(Fefe)氏もXRPの価格動向を詳細に追跡してきた。彼は3月中旬に、市場全体が下落傾向を示す中、XRPの回復可能性を予測。実際に、3月11日以降、XRPは2.2〜2.4ドル(約314〜343円)の範囲まで回復した。その後の下落局面においても、彼の予測通り1.4〜1.7ドル(約200〜243円)の範囲に達し、4月7日には1.61ドル(約230円)まで下落した。
2回の価格予測を的中させたフェフェは、最後の予測としてXRPの大規模な上昇相場を展望した。
彼の分析によれば、XRPは今後10ドル(約1,428円)を超える可能性も存在する。もちろん、これは短期的な動きというよりも中長期的な視点からの予測として解釈されている。
専門家らは、XRPは現在、技術的指標と市場心理の両面で上昇トレンドに入ったとみているが、暗号資産市場のボラティリティは依然として高く、全ての投資にはリスクが伴うと注意を促している。