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2025年04月28日月曜日
ホームニュース「今夏、日本で大地震」90万部超えの漫画『私が見た未来』が香港で波紋、訪日観光に影響も

「今夏、日本で大地震」90万部超えの漫画『私が見た未来』が香港で波紋、訪日観光に影響も

今夏、日本で大地震が発生するという噂が香港などで広がり、航空便の減便など観光産業に影響を及ぼしている。政府は地震予測の不可能性を強調し対応に乗り出したが、噂は急速に拡散している。

26日、朝日新聞は、内閣府が24日夜、防災情報を発信するX(旧ツイッター)アカウントで「現在の科学的知識では、日時と場所を特定して地震を予測することは困難」と発表したと報じた。内閣府の担当者は朝日新聞に対し、「複数の予言とも言える噂を考慮したものだ」と説明した。

政府は、香港の著名な風水師や日本の漫画家による地震予言が、香港の人々の間でSNSなどを通じて拡散していると見ている。噂の根拠の一つが、2021年に出版された竜樹諒さんの漫画『私が見た未来 完全版』だ。この漫画には「真の大災害が2025年7月に来る」という記述がある。アマゾンジャパンによると、同書は90万部以上を売り上げているという。

政府が非科学的な地震予言に対応した背景には、噂の拡散が日本への旅行需要に一定の影響を与えていると判断したためと思われる。香港のグレーター・ベイ航空は、来月中旬から香港-仙台、香港-徳島路線の一部便を減便すると決定した。

これを受け、宮城県の村井嘉浩知事は23日の記者会見で、「非科学的な噂がSNSで拡散し、観光に影響を与えることは看過できない問題だ」と指摘した。

ただし、朝日新聞は、グレーター・ベイ航空が香港-成田、香港-関西路線の減便は予定していないと伝えた。政府観光局の関係者は「(香港などで)日本訪問のキャンセルの動きがあるという情報も一部あり、状況を注視している」と述べた。

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