「330万円で代わりに殺してあげるよ」 投稿を見て連絡
両親と元交際相手の男性を殺害するよう依頼した10代の女子生徒から、金をだまし取った20代の男に懲役刑が言い渡された。
韓国・仁川(インチョン)地方裁判所刑事6単独のシン・フンホ裁判官は19日、詐欺と脅迫未遂の疑いで起訴されたA(20)に対し、懲役1年と執行猶予3年、160時間の社会奉仕活動を命じる有罪判決を言い渡した。
Aは昨年1月、両親と元交際相手の男性を殺害するよう依頼したB(16)から約70万ウォン(約7万円)を受け取り、だまし取った容疑などで起訴された。
Bは、Aがインターネットに上げた「殺人依頼や臓器売買を代行する」という内容の投稿を見て、連絡を取った。
するとBは、Aから「3000万ウォン(約330万円)出せば、依頼通り殺人を行う。まずは手持ちのお金を先に振り込むように」と要求され、2回にわたりお金を送金という。
しかし2日後、Bが「もうお金がないので、殺人依頼をキャンセルしたい」と言うと、Aは「キャンセルはできない。すでに朝鮮族(在韓中国同胞)が(あなたの両親を)探している」と主張した。
そして、「お金を支払わないと、殺人依頼ではなく臓器売買になる。あと30万ウォン(約3万円)送金しろ。さもなければ、きみの個人情報をばらまくぞ」と脅した。
裁判官は、「被告人の罪質が悪く、また被害者と示談が成立していない」としながらも、「反省している点や過去に犯罪歴がない初犯であることなどを考慮した」と量刑の理由を明らかにした。