韓国・済州島(チェジュ島)のとある有名焼肉店で「サムギョプサル(豚バラ三枚肉)」に赤みがほとんどなく脂身ばかりだったという騒動が発生し、オ・ヨンフン済州特別自治道知事まで解決に名乗りをあげたが、逆に批判を浴びる事態が発生した。
3日、済州特別自治道によると、知事は前日の記者会見で「保健衛生を担当する部署で指導監督を強化する必要があると報告した」と明らかにした。このような問題が再発しないよう広報を強化するなどの対策を検討中だという。
しかし、知事は「飲食店などの事業所の運営に関し行政が過度に介入するのは難しく、地域ごとの食文化自体に違いがある点も考慮しなければならない」と述べた。
この知事の釈明にネットユーザーたちは、「脂身ばかり食べることがなぜ食文化になるのか」と怒りを爆発させた。
あるネットユーザーは「済州島に住んでいるが、済州の人たちが脂身を好んで食べるのは事実だ」としながらも、「それでも、レストランでは観光客にそのような商品を出すべきではない」と指摘した。
「誤りがあれば誤っていたと言わないと、食文化の違いとは何だ」、「旅行で1回、2回訪れる観光客に対してぼったくりすることを食文化とは言わない」という批判も続いた。
最近、済州島のある有名な焼肉店を訪れた客が、およそ15万ウォン(約17,000万円)を支払って注文したサムギョプサルが脂身ばかりだったと不満を述べ、その内容が一気に拡散された。
実際に撮影した写真を見ると、サムギョプサルには、赤身肉の部分がほとんどなく白い脂身が大部分を占めていた。
済州島のオルレ市場近くの焼肉店でも、白い脂身が大部分の黒豚サムギョプサルが提供されたという情報が相次いでいる。
一方、済州で問題になっている脂身ばかりのサムギョプサルに関する騒動は他の地域にも広がっている。
先月30日には、釜山市東萊区(プサン市トンネ区)のある焼肉店でも同じようなことを経験したという内容の投稿があがってきた。
前日には大邱市(テグ市)の焼肉店で追加でサムギョプサルを注文すると、まるで鉄板に塗るためのラードのような塊を出されたという体験談も飛び出した。