高速道路で「自動運転」モードをオンにした後、眠った状態で運転する運転手が議論を呼んでいる。
先月29日午前9時半頃、全羅南道(チョルラナムド)・南原(ナムウォン)・春香(チュンヒャン)休憩所近くの高速道路で一台のサンタフェ(韓国・現代自動車のSUV車種)が高速道路の第一車線を自動運転状態で運転する様子がカメラに捉えられた。
運転手は、後続車より遅い速度で運行し、危険な運転を見せた。
後続のバス運転手はクラクションを鳴らして警告をしたが、サンタフェの運転手はびくともしなかったため、バス運転手が前に出て確認したところ、サンタフェの運転手は自動運転を実行させたまま睡眠をとっていた。
サンタフェは、バス運転手の誘導にもお構いなしに、不安定な様子で休憩所まで移動した。
バス運転手によると、最終的に該当車両は道路の縁石に衝突して事故を起こし、その後停止したという。
危険な自動運転の様子が収められたブラックボックス映像は、6日にYouTube チャンネル 「ハン・ムンチョルTV」に投稿された。
映像を見たハン・ムンチョル弁護士は「まだ完全に自動運転モードに頼ってはいけない。アメリカでも完全自動運転はできていないのに韓国でできるわけがない」とし、サンタフェの運転手に注意を促した。また、バス運転手がサンタフェの運転手の命を救ったと強調した。
同映像は16日にハン・ムンチョルTVの週間ベスト映像にもアップされ、話題となった。
ネットユーザーたちは「バス運転手が何人もの命を救った」「自動運転を信じて寝るだなんて正気なのか」「免許取り消しはもちろん、未必の故意による殺人未遂で罰するべきだ」といった様々な反応を見せた。