人工知能(AI)半導体大手の米企業NVIDIAが現地時間の25日、ついに株価下落に歯止めがかかった。
NVIDIAは午後になって前日比5.3%急騰し、124.39ドル(約19,957円)を記録し、前日に入った調整局面を一日で振り払った。NVIDIAはこの日の急騰により、前回の最高値からの下落幅を一日で14%から8%に縮小することができた。
NVIDIAは先月22日の市場終了後サプライズの四半期決算と10対1の株式分割を発表したことで、株価が急激に上昇した。先月23日から先月18日までの約一か月間で、NVIDIAの株価は43%急騰した。しかし、祝日のジューンティーンス(奴隷解放記念日)である19日の翌日から、NVIDIAの株価は揺れ始めた。
NVIDIAの株価は突然大幅に下落し20日には3.5%、21日には3.6%急落、週末を挟んで24日に市場が再開すると、下落幅は6.7%に拡大した。前回の最高値から14%下落し、公式に調整局面に入ったことになる。
しかし、調整局面はたった一日で終わった。NVIDIAは前回の最高値からの下落幅を8%に縮小することができ、調整局面から脱却した。
市場では、NVIDIAのこの日の急騰を安値拾いの買いと見ている。
NVIDIAが急落を繰り返していたときも、アナリストたちは楽観的な見通しを出し続け、投資銀行ジェフリーズは23日NVIDIAの買い推奨を維持し、目標株価を135ドル(約21,648円)から150ドル(約24,054円)に上方修正した。
最近の急落は、NVIDIAのさらなる飛躍のために必ず通らなければならない調整という見方が主流であり、AIテーマが終わったと見るのは無理があるという意見が優勢だったのだ。
米金融専門誌バロンズによれば、ナブリエアンドアソシエイツの創業者ルイス・ナブリエは、分析ノートでNVIDIAの反動の原動力として安値買いを挙げた。NVIDIAの株価が過去三営業日間大幅に下落したことにより、今や過小評価されたNVIDIAの株を買い集めようとする投資家が大幅に増えたという。
ナブリエは特に、AIの流れは依然として有効であり、NVIDIAが急落している間も他のマグニフィセント(M)7の銘柄の株価の動きは大きく変わらなかったと強調した。また、強気相場は現在進行形であり、市場の流れを牽引するM7銘柄の株価が低迷したとき、投資家たちは安値拾いの買いに乗り出したと付け加えた。