28日、経済メディア「Bloomberg(ブルームバーグ)」は中国の金融機関の幹部たちが政府が設定した年俸の上限額である40万ドル(約6,500万円)を超過して受け取った給与や賞与を返還するよう圧力を受けていると報じた。
信頼できる情報源の話を引用し、中国の大手金融機関である「China Merchants Group」、「China Everbright Group」、「CITIC Group」などが、直近数週間、幹部たちに対し、40万ドルを超過して受け取った金額を返還するよう求めていると伝えた。
CITIC Groupの最高位の役員は、昨年給与と賞与で中国元で500万元(約1億1,000万円)を受け取ったが、超過分を返還しなければならない状況にあることがわかった。
習近平国家主席は、常々、金融業界の高額給与を指摘してきた。これに対し、中国の査定当局である共産党中央規律委員会・国家監察委員会は、2月23日に「反腐敗、長期戦の断固たる勝利」というタイトルの声明を通じて、「金融エリート論や拝金主義、西洋追従論などの誤った思想を打破し、快楽主義と浪費する風潮を正すべきだ」という取り締まりを予告した。