ジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領は28日、アメリカ・ジョージア州アトランタにあるCNNスタジオに並んで立ち、第1回候補者討論会で4年ぶりに再会した。
現職と前職のアメリカ大統領はこの日、11月の大統領選を控えて開かれた初のテレビ討論で、様々な政策について90分間にわたり激しい攻防を繰り広げた。
経済、不法移民問題、人工妊娠中絶規制、気候変動などの主要な争点、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスのガザ紛争などの国際問題に関し、バイデンとトランプは対立する立場を示した。互いに相手を非難し、討論が激化すると人身攻撃や罵倒も飛び交った。
「CNN」はこの日の討論を視聴した有権者565人を対象に世論調査を行った。結果は討論会前後で大きく差が広がった。
討論前に行われた世論調査では、バイデンの支持率が45%、トランプの支持率が55%だったが、討論後の調査ではトランプの支持率が67%に大きく上昇し、バイデンの支持率は33%に下落した。
討論後、SNS上にもバイデンとトランプを比較する内容が次々と投稿された。X(旧・Twitter)では「トランプは4年前のTV討論と比較しても自信があり落ち着いて見えたが、バイデンは声も小さく健康にも問題があるように見え、精彩を欠いた」という反応が多かった。
CNNは「(TV討論では)トランプがバイデンよりも優勢だった」と伝えた。
一方、アメリカ大統領選は11月5日に行われる。