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自分の世話をしてくれた義父を殺害した60代男性、懲役20年の判決を受ける…精神障害の症状が審理に影響

韓国検察は数十年間自分の世話をしてくれた義父を殺害した60代の男性に対し、懲役20年の判決を言い渡した。男性は裁判で理解できない発言を繰り返し、支離滅裂な態度を見せた。

検察は、先月2日水原地裁刑事14部高権洪(コウ・クォンホン)部長判事の審理で開かれた殺人などの容疑で逮捕された容疑者Aの結審公判で、懲役20年とともに治療監視および20年間の追跡電子装置付着命令を求めた。

容疑者Aは、今年の1月末から2月初めにかけて、京畿道(キョンギ道)水原市(スウォン市)の自宅で一緒に住んでいた義父の70代B氏を凶器で無差別に攻撃し殺害した容疑で起訴された。B氏は、両親が亡くなった後、定職につかない容疑者Aを世話していたとされる。

このような犯行は、今年2月7日、B氏の息子が警察に通報したことで明らかになった。当時、B氏の家を訪れた息子は、家の中から電話の着信音が聞こえるものの、電話に出ないことに違和感を感じ、警察に通報したと伝えられた。

出動した警察は、ドアを強制的に開けた後、毛布に覆われたままベランダに放置されていたB氏の遺体を発見し、部屋にいた容疑者Aを逮捕した。

検察は、「被告人は長い間自分の世話をしてくれた義父を殺害し、罪質が悪く、逃走可能性が高い」とし、「犯行を否認し、遺族との合意がなく、精神鑑定の結果、精神障害の状態にあり、再犯の危険性などを考慮した」と求刑理由を説明した。

写真=記事の内容に関連したイメージ/Pixabay

容疑者Aの弁護人は最終弁論で寛大な判決を訴えた。容疑者Aの弁護人は、「被告人は現在精神的に問題があり、7歳程度の知能だ。この事件の犯行を犯したと疑われる部分もあるが、不当な点がないように検討してほしい」と述べた。

また、「被告人が犯行動機を持って犯したわけではなく、統合失調症の症状などにより、このような犯罪を犯すことになったことなどを考慮して寛大な判決を下してほしい」と付け加えた。

一方、容疑者Aは最終陳述で、「5万ウォン(約5800円)をくれると言ってついて行った」「突然警察が来てドアを開けると手錠をかけられた」という理解できない発言を続け、支離滅裂だった。

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