フランスの左派と中道派の政党は、2日(現地時間)の候補者登録締め切りに、総選挙出馬者の多くを撤退させた。
先月30日に行われた総選挙の1次投票で3位に終わった候補者全員を撤退させた。2次投票で票が分散し、極右候補が当選するのを防ぐための協調だ。
フランスの日刊紙ル・モンドによれば、極右の国民連合(RN)が議席の過半数を占めることを防ぐという共感のもと、左派と中道派の政党は200名以上の3位の候補者を撤退させた。3位の候補者の3分の2以上の規模だ。
フィナンシャル・タイムズ(FT)は、世論調査会社イプソスのアナリスト、マシュー・ギャラードの分析を引用し、今回のフランス総選挙で過半数を占める政党が出る可能性は非常に低いが、RNが最多議席数で1位になる可能性は「非常に高い」と予想した。
左派と中道派の政党は、国民戦線に対抗するために「共和国戦線」を構築することになった。
左派連合のNFPの3位候補者全員が撤退し、エマニュエル・マクロン大統領の全体主義(アンサンブル)もほぼ全ての3位候補者が退いた。
先月30日の1次投票では、RNが33.1%、NFPが28%、アンサンブルが20%でそれぞれ1~3位を占めた。
極右RNの代表マリーヌ・ル・ペンは2日、国民戦線が僅差で多数派にならない場合、政府構成のために連立パートナーを探すと明らかにした。
ルペンはフランス・インターラジオのインタビューで、「国政を運営したい」と述べ、「これは極端に明確だ」と語った。
彼女は、「議席が数席足りず多数派になれない場合、他の人々に『我々と共に新しい政策で新しい多数派になる準備ができているか』と尋ねるだろう」と強調した。
RNは1次投票で296名が1位を獲得し、39名は当選が確定した。過半数の政党になるためには、全議席数577のうち289以上を獲得しなければならない。
RNが1次投票での1位議席数を維持すれば、議会の多数派になる可能性はあるが、左派と中道派の連合がこれを阻止するため、過半数の議席を確保することは事実上不可能と見られている。
マクロン大統領のアンサンブルとNFPの得票率の合計は、多くの選挙区でRNの得票率を上回っている。しかし、2つの政党が3位の候補者を撤退させ、2つの政党から1人の候補者だけが出た場合、その得票率をそのまま維持できるかどうかは不明である。
自分が支持する候補者が撤退した場合、有権者は投票を放棄することもあるし、RNの候補者を選ぶこともある。