尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開かれるワシントンDCで岸田文雄首相と日韓首脳会談を開催する。
大統領府の高官は8日(現地時間)、ホノルルの現地プレスセンターで記者団に対し、ロシアと北朝鮮の軍事協力に対する共同対策を集中的に議論し、安保に焦点を当てた今回の訪問を通じて、米韓同盟の強化とともに日米韓協力を強化すると伝えた。
10日に開かれるNATO首脳会議をきっかけに日韓首脳が単独で会う場を設けたことで、ロシア・北朝鮮の軍事協力などについて日韓両国間の緊密な協議が必要であると考えたためだと分析される。
ユン大統領と岸田首相は5月末、ソウルで開かれた日中韓首脳会議をきっかけに日韓首脳会談を行ったことがある。
今回のNATO首脳会議をきっかけに再び日韓首脳会談が開かれると、両国の首脳は約1ヶ月半ぶりに再会することになる。
ユン大統領は、NATO首脳会議でインド太平洋地域のパートナー国である韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド(IP4)との会議をはじめ、様々な会議を通じて岸田首相と懸案事項について意見を交わす見通しだ。
大統領府によると、ユン大統領は、NATO首脳会議をきっかけに日韓首脳会談を含め、10か国以上との2国間会談を行っているという。従来は5カ国との2国間会談を推進しようとしていたが、規模が拡大した。
このように2国間会談の規模が拡大したため、当初10日に予定されていたユン大統領とNATO事務総長との会談は11日に一日延期された。
ユ大統領は、NATO主要加盟国との2国間会談で、防衛と原子力などの経済・安全保障問題を議論する予定だ。