バスの車輪に巻き込まれた70代の高齢女性が善良な市民たちの協力により無事に救出された。
ソウル市にある西大門(ソデムン)警察署は11日午後6時25分頃、ソウル市の弘済(ホンジェ)駅近くのバス停で、70代の高齢女性がバスのタイヤに巻き込まれる事故が発生したと発表した。
女性はバスから降りる際、縁石を踏み外して転倒してしまったが、運転士が気づかずにバスが出発したため、女性の腕がバスのタイヤに巻き込まれてしまった。
それでも、目撃者の証言によると、バス停の近くにいた市民たちが集まり、力を合わせてバスの片側を持ち上げて女性を救出した。
当時の現場写真を見ると、学生や会社員と見られる多くの人々が協力してバスを持ち上げようとしているのがわかる。
救出された女性はその後、国立中央医療院に搬送された。タイヤに巻き込まれた際に、腕や肋骨、鎖骨などが骨折する負傷を負ったが、市民の迅速な救出作業のおかげで命に別状はなかったという。
警察の捜査で、該当のバスの運転士は女性が転倒しているのに気づかず出発したが、何かにぶつかったような音を聞き、すぐにバスを停めたと供述した。
警察関係者は「バス運転士に対する取り調べを終えた」と述べ、「ブラックボックスを確認し追加の捜査を行う予定だ」と発表した。
先月21日には、2歳の女児が保育園の通園バスに巻き込まれて死亡する事故が発生した。
右側のタイヤが女児を踏みつぶしたのに気づかずに、そのままがバスが運行してしまったケースだ。事故直後、意識不明の心停止状態で発見された女児は病院に搬送されたが、結局死亡した。
小さな子供や高齢者の場合、バスへの巻き込まれ事故が即死に至るケースもある。
今回は近くにいた多くの善良な市民たちの迅速な行動が一人の命を救うことができた。