韓国・光州(クァンジュ)のマンションで高齢者を次々と暴行し、1人を死亡させた40代男性に重い刑が求刑された。
17日、法曹界によると、光州地方裁判所第12刑事部(裁判長・パク・ジェソン部長判事)審理で開かれた40代Aの殺人・傷害容疑の決審公判で、検察はAに対し懲役30年を求刑した。
Aは4月18日午前6時13分頃、光州市北区梧峙洞(ブク区オチ洞)のマンションで70代の女性B氏を鈍器で暴行し、殺害した容疑で裁判にかけられた。
重度の頭部外傷を負ったB氏はすぐに病院に運ばれたが、結局死亡した。また、当時現場にいたB氏の夫も2〜3週間の治療期間を要する傷害を負った。
Aは同日、マンションの住民である80代の女性C氏にも暴行を加え、2〜3週間の治療期間を要する傷害を負わせた。
統合失調症などの精神疾患を患っていた彼は、犯行5日前から薬物治療を中断したという。その後、犯行当日、彼は全裸の状態でマンション敷地内を歩き回り、偶然出会ったC氏を無差別に暴行した。
その後、犬の散歩のために出たB氏夫婦の杖を奪い、暴行と殺人の道具として使用した。
Aは逮捕された後、捜査機関に「普段から隣の家に不満があった」という趣旨の供述をしたという。
最終陳述では、「なぜそうしたのか、犯行を犯したのかよく覚えていないが、被害者や遺族に大きな過ちを犯した」とし、「精神疾患の薬をきちんと飲んでいたら、こんなことは起こらなかった」と語った。
検察は「被告人は自分より弱い高齢者を犯行対象にし、殺人まで犯した」と指摘し、求刑の理由を明らかにした。
Aに対する判決公判は来月16日午後2時、同法廷で開かれる予定だ。