前米国大統領であり共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏の長男、ドナルド・ジュニア氏は、父に対し「確実に変化があるようだ」と述べ、暗殺未遂撃事件の後、父トランプ氏が大きく変わった姿を見せていると明かした。
トランプ前大統領は、14日(以下、日本時間)、米ペンシルベニア州バトラーでの選挙演説中に銃撃を受けた。銃弾が外れ、右耳を貫通したため、致命傷を避けることができた。
ドナルド・ジュニア氏は、共和党の全国大会が開催されているウィスコンシン州ミルウォーキーで、17日米インターネットメディア「アクシオス」が主催した対談に出演し、父親について語った。トランプ前大統領は前日、同じ場所で開催された全国大会初日の代議員投票を経て、正式に共和党の大統領候補になった。
トランプ前大統領は同日、J. D. ヴァンス上院議員を副大統領候補として指名した。ドナルド・ジュニア氏は、「銃撃が父親を変えたか?」という質問に対し「実際にそうだと思う」と答えた。
彼は「銃撃事件の前日、父親と3~4時間一緒に過ごしたが、当時準備していた大統領候補受諾の演説文は、強烈で議論になり得る内容だった」と述べ、「しかし、銃撃事件後、変化があった」と付け加えた。
トランプ前大統領は、銃撃事件の翌日に行われたインタビューで「候補受諾の演説文を再び作成した」と明らかにし、「統合に焦点を当てた」と明かした。トランプ前大統領は18日、候補受諾の演説を行う予定だ。
一方、ドナルド・ジュニア氏は「元々準備していた演説文のトーンを下げ、一部のメッセージを変えた」と伝えた。彼は「銃撃事件当日、フロリダで娘と一緒に釣りをしていた」とし、「父親が無事だという事実を知った後、電話をした。その場では、父親が最も重視しているヘアスタイルについて互いに冗談を交わした」と付け加えた。
警護の問題も指摘した。ドナルド・ジュニア氏は「銃を持った男が屋根に上がる動画を見た」とし、「絶対にそういうことは起こらない。深刻なミスや欠陥がなければ起こるはずがないことだった」と強調した。
ドナルド・ジュニア氏は「父親の変化がどれほど続くと思うか?」という質問に対して「続くと思う」と答えた。彼は「父親は常に『戦士』であることは変わらないが、必要なときは穏健な立場のためにベストを尽くすだろう」と述べた。