テスラCEOのイーロン・マスク氏が、ドナルド・トランプ前大統領の大統領選挙出馬を支援する政治後援団体に毎月約4500万ドル(約71億円)の太っ腹な献金をすると見られる。
米CNNと経済専門日刊紙「ウォールストリートジャーナル(WSJ)」は、18日(日本時間)、「マスク氏はトランプ前大統領の選挙運動を支援する『スーパーPAC』であるアメリカンPACを通じて献金する計画だ」と伝えた。スーパーPAC(Super PAC)とは、政治資金団体を指す。
個人や企業、団体など様々な提供者より無制限に資金を集めることができる。CNNとWSJは「マスク氏が実際に献金をする場合、今月(7月)から大統領選挙直前の来る10月までの総額は、約1億8000万ドル(約284億円)に達するだろう」とし、「そうなれば過去最高額の政治献金になる」と付け加えた。
これまで公に確認された今回の大統領選挙における政治献金の最高額は、米財閥の一つであるメロン家の末裔がトランプ前大統領の別のスーパーPACである「MAGA」を通じて献金した5000万ドル(約79億円)だ。
一方、マスク氏はCNNとWSJの報道を否定した。彼は直接的に意見を出さなかった。マスク氏は「X(旧Twitter)」を通じて、「フェイクニュース(Fake Gnus)」というタイトルでアフリカの野生動物に扮した人々のミームを投稿した。
しかし、マスク氏は「X」で自分と頻繁に交流する一つのアカウントを通じて、該当報道について「正しい」と答えた。一方、マスク氏は今年3月に「X」で「今年開催される選挙では政治献金を行わない」と宣言していた。
だが、その後彼はトランプ前大統領と親しくなり、14日に発生したトランプ前大統領への暗殺未遂事件後、マスク氏は公に支持を表明した。