「私たちの社会における不和と分裂は癒されなければならない」ドナルド・トランプ前大統領はアメリカの団結を力強く宣言した。
19日(日本時間)、トランプ前大統領が中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで開催されたアメリカ共和党大会最終日に出席し、大統領候補の指名受諾演説を行った。
彼は「アメリカの半分でなく、全体の大統領になるため立候補する」とし、「アメリカ人は共通の運命と宿命によって結ばれている。我々はともに立ち上がろう」と声をあげた。
トランプ前大統領は、14日にペンシルベニア州バトラーで開催された選挙集会中に発生した暗殺未遂事件についても言及した。
彼は、「数日前、銃弾が私の命を奪う危機に直面した」と事件について切り出し、「しかし、私は今皆の前に立って、アメリカの未来と私が果たす約束について話し合っている」と話した。そして、「私たちは様々な奇跡の中で生きている」と強調した。
「当時、不審な音が聞こえ、その瞬間、私が頭を動かしていなければ、暗殺者の弾丸は完全に私の頭に命中していただろう。神のご加護によって、私はこのアリーナで皆の前に立っている」と事件を振り返った。
そして、「(事件当時、)私は無事だと集まった人たちに知らせようと拳をかかげ、『戦おう(Fight)』と叫んだ」と述べた。
トランプ前大統領は暗殺未遂事件に巻き込まれ被害を受けた支持者や遺族を追悼する時間も設けた。
トランプ前大統領は指名受諾演説の中でしばしば「団結」を強調した。彼は「政治がわれわれを頻繁に分断するこの時代の中で皆が同じ市民であること、神のもと、一つの国に住み、不可分ですべての人に自由と正義が与えられることを思い起こすときだ。イデオロギーが異なるからといって、互いを蔑むべきではない」と語った。
また、超大国「アメリカ」についても触れ、「私たちのリーダーシップの下、アメリカは再び尊敬されるべき存在になりえる」とし、「どんな敵も、どんな国も、私たちのパワーに疑問を投げかけることはないだろう」と語気を強めた。