整備工場で預かった車を移動させる途中に事故を起こし、整備士が車の所有者に知らせることなくこっそり塗装したことが明らかになった。
5日午後2時半頃、韓国の自動車整備工場で、顧客から預かった車を移動させる途中、車が整備カートにぶつかった。
これにより、預けられた車はバンパーが損傷したのだが、整備士は車の所有者に黙って塗装を行った。塗装に気付いた車の所有者が抗議すると、整備士は過ちを認め、次週再度整備を受けるようにと通知したという。
購入して間もない車が損傷したことに腹を立てた車の所有者は、事故の映像をYouTube チャンネル 「ハンムンチョルTV」に提供した。また、整備士に対し精神的苦痛による損害賠償を請求することが可能かどうか問い合わせた。
しかし、ハンムンチョル弁護士は賠償請求は難しいとの見解を示した。人的損害ではなく物的損害であるため、通常、賠償が認められないからだ。
ハン弁護士は「人が傷ついたのなら別だが、物は修理すれば良いため、賠償はほとんど認められない。」とし、「物的損害だけを補償すれば良いため、追加的な補償(賠償)の可能性は0.001%に近い」と説明した。
この話を聞いたネットユーザーたちは「だから整備工場に行くとドライブレコーダーを消すように言われるのか?」「詐欺罪で罰せられるべきだろう」「他のところで修理して(整備士に)費用を請求すべきだ」と整備士の態度を批判した。
自動車整備業者(整備士)やレッカー業者、代行運転手などが車を移動させる途中事故を起こした場合、業者側の「自動車管理者賠償責任保険」などを通じて補償を受けることができる。