中学生の頃、暴力を振るっては説教をしてきた教師に対し抗議するため、無断で学校に侵入し、授業妨害をしたという20代が執行猶予判決を申告された。
18日、韓国の法曹界によると、大田(テジョン)地方裁判所刑事6単独(キム・ジヨン裁判官)は、傷害、建造物侵入、業務妨害、暴行、道路交通法違反(飲酒運転、無免許運転)の容疑で起訴された20代Aに対し、懲役1年6ヶ月と執行猶予3年を宣告したという。また、保護観察および社会ボランティア活動80時間、暴力治療講座の受講40時間を命じた。
Aは昨年2月21日午後4時頃、大田・大徳区(テドク区)にある母校の中学校を訪れ、教師たちの制止を振り切り体育館に侵入した容疑で裁判にかけられた。
Aが、中学時代に暴力を振るっては説教をしてきた教師を探している最中に、当時体育館でフェンシングの授業をしていた30代のコーチB氏が抗議をしたところ、Aは暴言を吐いて騒ぎを起こすなど、授業を妨害したという。
この過程でAはB氏を殴り、さらには首を絞めるなどの暴行を加えたが、B氏が刑事訴訟を望まないと意思表示したため、公訴は棄却された。
また、Aは昨年10月20日午後4時頃、約10分間、大田・西区のある歩道で自身の目の前を通り過ぎて行った10代のC氏に対し、突然罵声を浴びせ、暴行を加えた。
さらに、今年3月8日には大田・中区で横断歩道を渡っていた2人の歩行者に対し暴力を振るい、同月21日には血中アルコール濃度0.133%という飲酒状態で1kmほどを無免許運転したことも明らかになった。
裁判部は「被告人は飲酒運転で2回罰金刑を受けた前科だけでなく、暴力容疑で処罰された前科があるにもかかわらず、再び犯罪を犯した」と指摘した。
しかし「被害者のために100万ウォン(約11万3348円)を公託した点、罰金刑を超えるような処罰を受けたことがない点などを考慮した」と判決理由を明らかにした。