現職のジョー・バイデン大統領が11月のアメリカ大統領選への出馬を断念した。
22日(日本時間)、バイデン大統領は「大統領選から撤退し、残りの大統領の任期をまっとうすることに努める」と自身のX(旧Twitter)を通じて、再選を断念する意向を発表した。
バイデン大統領は先週、ネバダ州ラスベガスでの選挙活動中に新型コロナウイルス感染症に感染したため、以降の予定をキャンセルし、現在デラウェア州の自宅で自主隔離中にあった。
彼は発表の中で、「再選に挑戦する意欲はあったが、大統領選から撤退し、残りの在任期間、大統領としての任務を果たすことに専念することが、国ならびに民主党にとって最善の利益となると信じている」と述べた。
また、バイデン大統領は「今回の私の決断について今週後半により具体的に国民に説明する予定だ」と話した。「CNN」をはじめとする現地メディアもバイデン大統領の選挙戦撤退を緊急速報として伝えた。
過去75年で再選を目指す現職の大統領が選挙戦から撤退するのは、1968年のジョンソン大統領以来3人目で、特にバイデン大統領の場合は既に民主党の過半数の代議員を確保し、候補指名受諾のみを控えての再選挑戦を断念するという異例の事態だ。大統領選挙を約3か月後に控え、民主党は新たな候補を立てなければならない事態に直面した。