メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

ナノ構造の発光パターンを解明…超高解像度ディスプレイ分野で技術革新なるか?

アイニュース24 アクセス  

韓国電気研究院(KERI)のピョ・ジェヨン博士チームが3Dプリンティングによって作成されたナノ構造の発光パターンを明らかにした。超高解像度ディスプレイ分野で技術革新が期待される。

ディスプレイ装置において解像度が高いということは、画面内の画素数が多いことを意味する。画素密度が高ければ高いほど、映像や写真がより精密で繊細に表現される。

画素の密度を高めるために、発光素子をマイクロメートル(100万分の1メートル)を超えてナノメートル(10億分の1メートル)レベルまで小さく製作する方法について研究が進められている。

引用:韓国電気研究院(KERI)

発光素子のサイズが数百ナノメートルレベルまで小さくなると、光と物質の相互作用に独特な変化が生じる。従来の典型的で一貫した発光パターンとは大きな違いが見られる。このような独特な発光パターンを理解することは、ナノ発光素子の実際の活用に向けて前提となる必須要素である。

ナノフォトニック3Dプリンティング技術(ナノメートルの高解像度3Dプリンティングで光素子を実現する技術)を用いて数年間ディスプレイ分野を研究してきたKERI研究チームが、これまで蓄積してきた研究能力を基にナノ構造で観察される高指向性(Highly directional)発光パターンを突き止めることに成功した。

一般的に、従来の化学・物理蒸着法では、発光材料を希望の位置に希望のサイズで均一に製作することが難しい。KERIの3Dプリンティング技術は、印刷ノズルの口径を調整し構造物の直径を制限することができ、発光材料を希望の位置に、広範囲にわたって希望のサイズ(直径1万分の1メートル~1000万分の1メートル)で製作することができる。

ピョ・ジェヨン博士チームは3Dプリンティング技術を用いてナノメートルからマイクロメートルレベルまで精巧に実現した試験片(試験と分析に使うために用意された標本)を通じて発光様相を実験的に測定し、深層分析と交差検証のために電磁波シミュレーションも同時に行った。

その結果、発光素子のサイズが直径300ナノメートルレベルまで非常に細かくなると、空間的制限により光の内部反射がなくなり、一直線の一方向にのみ伝播され、光が放出される際に高い指向性(方向性)の発光パターンを示すことが明らかになった。

 基本的に光は構造物内部でさまざまな経路を通じて伝播され、これらの重なりによって広い発光パターンが見られる。ナノ線構造では一直線の単一経路のみ存在し、高指向性発光パターンが形成される。

このような特性は、ディスプレイ、光ストレージメディア、暗号化装置などの性能を大幅に向上させるために利用される可能性がある。従来の広い発光パターンを持つ構造物は近くに集まると互いに重なり合ったり、ぼやけたりする「光学的クロストーク(Optical Crosstalk)」が発生する。

一方、KERIの研究チームは、高指向性発光パターンを持つナノ線は高密度で集まっても画素間明確な区別が可能であり、情報解釈の歪みがなくなるため、高性能装置の実現に活用できると実験的に提案した。

この研究結果は、最近アメリカ化学会(American Chemical Society)が発行するナノ科学分野の国際ジャーナル「ACS Nano」に一番注目度の高い論文として掲載された。

ピョ博士は「ナノ領域での光物理研究は試験片制作が難しく、コストと時間がかかるが、我々は簡単で柔軟な3Dプリンティングというプラットフォームを用いてナノ構造の発光様相を初めて解明した」と述べ、「今回の研究結果は国家戦略技術である先端ディスプレイや量子分野の技術の競争力向上に大いに貢献するだろう」と語った。

研究チームは今回の研究が超小型発光素子が活用される拡張現実(AR)・仮想現実(VR)、ビームプロジェクター、光ストレージメディア、光集積回路、暗号化技術、安全な印刷などの分野で注目されると見て応用・普及に乗り出す計画である。

アイニュース24
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • 「テスラ株、年初来高値を更新!」無人走行テスト進行で株価急伸、“史上最高値”も視野に
  • 「人間の経験と勘は不要?」20年分の“味覚データ”を学習したAIが“ビール設計”、ついに量産段階へ!
  • 「駅を“印刷”する時代に突入」和歌山の無人駅で始まった世界初3Dプリンター駅舎
  • 「リスナー97%は聞き分け不能」...AI生成曲、ユニークなボイスと圧倒的歌唱力で“全米1位”奪取!
  • 後戻りできない転換点、タイムが「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にAI設計者を選んだ理由
  • 「中国寄り回答を封じ込む!」日本政府、生成AIを“思想監査” “信用できるAI”を選別へ

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 【映画が現実に】巨匠ロブ・ライナー監督夫妻、次男に刺殺される!“薬物依存”の苦悩が悲劇に
  • 「銃撃犯を素手で制圧!」銃を奪った英雄は警官ではなく、果物売る“ムスリム市民”
  • 【火に油】ミス・フィンランド、“つり目投稿”で王冠剥奪→政治家たちが同ポーズ拡散で自爆炎上!
  • 「お父さん、私を売らないで!」手放されると悟った犬、最後の“涙の懇願”が男の決断を変えた

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 【映画が現実に】巨匠ロブ・ライナー監督夫妻、次男に刺殺される!“薬物依存”の苦悩が悲劇に
  • 「銃撃犯を素手で制圧!」銃を奪った英雄は警官ではなく、果物売る“ムスリム市民”
  • 【火に油】ミス・フィンランド、“つり目投稿”で王冠剥奪→政治家たちが同ポーズ拡散で自爆炎上!
  • 「お父さん、私を売らないで!」手放されると悟った犬、最後の“涙の懇願”が男の決断を変えた

おすすめニュース

  • 1
    「韓国潜水艦、バルト海では通用せず!」リチウム電池・SLBMもスウェーデン“A26”に惨敗

    フォトニュース 

  • 2
    「射程1万3,000km、マッハ20超」...米国、次世代ICBM“センチネル”始動!地上核戦力で中露を圧倒へ

    フォトニュース 

  • 3
    「酒癖は人格そのもの?」人気コメディアン、違法医療疑惑のさなか再注目される“過去の発言とエピソード”

    エンタメ 

  • 4
    交際相手との対立で法的争い中のインフルエンサー、息子を出産「頑張ろうね、私たち二人」

    エンタメ 

  • 5
    「虚偽・中傷・セクハラは犯罪」THE BLACKLABEL、悪質コメントに“和解なし”の強硬対応を宣言

    エンタメ 

話題

  • 1
    飲酒事故で服役中の歌手キム・ホジュン、突然浮上した“舞台復帰説”に事務所が即否定

    エンタメ 

  • 2
    31公演で130万枚、興収1億8,570万ドル Stray Kidsが打ち立てた記録…11会場でK-POPアーティスト初公演

    エンタメ 

  • 3
    親交説を否定したリーダー、10年以上の関係を示唆されたメンバーは無言…「注射おばさん」波紋の行方

    エンタメ 

  • 4
    「週13本をこなした全盛期の裏側で…」忙しさが生んだ後輩との距離感、悔いの残るエピソードを告白

    エンタメ 

  • 5
    資産10億から一夜で転落…転倒事故をきっかけに人生が一変した71歳のベテラン歌手、波乱万丈な人生を告白

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]