あるスーパーチェーンが、従業員の笑顔を測定する人工知能(AI)システムを導入したことにより、顧客の横暴が深刻化する懸念が示されている。
21日(現地時間)に香港(ホンコン)のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、日本最大のショッピングプラットフォームであるイオン(AEON)は今月1日、全国240店舗で従業員の笑顔や表情を評価できるAIシステム「スマイルくん(Mr. Smile)」を世界で初めて導入したと発表した。
このシステムは、笑顔の表情や声の大きさ、発声、音色などをリアルタイムで分析し、スコアを付けて即座にフィードバックを提供する。人の表情、声の大きさ、挨拶の調子など、450以上の要素が利用される。
イオンは8店舗で約3400人の従業員を対象にシステムを試験運用した結果、3ヶ月間でサービス態度が最大1.6倍改善されたと説明した。そして「従業員の笑顔を標準化し、顧客を最大限に満足させることが目標である」と述べた。
しかし、現地ではこれに対する懸念が表明されている。ネットユーザーたちは「サービス業に従事する者が基準に従って笑わなければならないのは、新たな職場内いじめである」、「機械で従業員のサービススコアを付けるのは愚かなことである」、「笑顔をなぜ商品として扱うのか」といった反応を示した。