ジョー・バイデン米大統領は、22日(以下日本時間)に決断を下した。バイデン大統領は、先月28日にドナルド・トランプ前大統領であり、共和党の大統領候補との初のテレビ討論会以降、候補辞退の圧力を受けてきた。
高齢や健康問題などから大統領候補から退くべきだという要求があり、バイデン大統領の所属政党である民主党内部からも候補辞退の要求が続いていた。バイデン大統領は当初大統領選を完走する意志を示したが、結局候補辞退の方向を決めた。
民主党は大統領選まで107日を残している状況で、バイデン大統領の代わりに新しい候補を立てなければならない。そしてバイデン大統領の後継者としては、カマラ・ハリス現副大統領が最初に挙げられている。
バイデン大統領は同日、候補辞退の声明を通じてハリス副大統領を支持する意向を示した。このような中、アメリカ現地ではなくインドでもハリス副大統領への関心が高まっている。
理由はハリス副大統領がインドの血を引いているからだ。ハリス副大統領の母親はインドで生まれで、南インド 地域タミル族出身である。CNNは「インドの主要メディアはバイデン大統領の候補辞退のニュースとともにハリス副大統領に関するニュースを重要視して報じている」と伝えた。
ハリス副大統領はすでに、一度インドで注目を集めたことがある。2021年、同氏が副大統領に正式に就任すると、インドのトゥーラセンデラプラム村の住民は花火を打ち上げ、ハリスの写真を掲げて祝賀行事を行った。
トゥーラセンデラプラム村はハリス副大統領の母方の祖父の故郷である。母方の祖父P. V. ゴーパランは、インド政府で高級官僚を務めていた。ハリス副大統領は2020年の大統領選の際、「母はインド人としての自分の遺産を非常に誇りに思っていた」と述べ、「私にもこの部分について教えてくれた」と明らかにしたことがある。
CNNは「インド系アメリカ人は最近のアメリカ政治で活発なグループとして挙げられている」と付け加えた。共和党副大統領候補に指名されたJ. D. バンス上院議員の妻であるウシャ・チルクリ・バンスはインド出身である。また、共和党の大統領候補選に挑戦したニッキー・ヘイリー前国連大使もインド系アメリカ人である。