Amazonが処方薬市場に進出する。
7月23日、日本経済新聞によると、アマゾンジャパン合同会社がドラッグストアチェーンであるウエルシアなどと提携し、年内に処方薬のネット販売を開始することがわかった。ウエルシア以外の薬局チェーンもこの事業に参加する見込みである。
Amazonの処方薬販売開始の発表により、オンラインで医師の診療を受けた後、処方薬も宅配便で簡単に受け取ることができるようになった。患者は体調不良の中、病院や薬局を回る手間を省くことができる。料金は配送料程度が追加されると見られる。
顧客はAmazonのスマートフォンアプリケーションなどに処方箋を登録して購入すると、Amazonの配送ネットワークを通じて薬が届けられる。服用方法の説明も薬局チェーンを通じてオンラインで受けることができる。高齢者の場合は電話での追加説明を受けることも可能である。
2018年から法律改正によりオンライン診療が可能となり、コロナ禍の影響でオンライン診療が拡大し、昨年3月末時点で1万8000余りの医療機関でオンライン診療を受けることができた。
また、処方箋が必要な医療用医薬品は医師が処方し、薬剤師が製造する仕組みになっている。処方薬については薬剤師が服用に関する注意点を説明しなければならないが、2020年9月からはオンラインでも行えるようになった。さらに、昨年1月からは処方箋をデジタル化する電子処方箋の制度が始まり、2万6272箇所の病院・薬局がこの制度を利用している。
Amazonは以前、2018年にアメリカでオンライン薬局であるピルパックを買収し、2020年からは処方薬を自宅に配達するサービスを行っている。有料プライム会員の場合、当日配送で処方薬を受けることも可能である。
しかし、韓国では処方薬の配送は制限的に行われている。今年2月、韓国政府はすべての医療機関で初診・再診の区別なくオンライン診療が実施できるよう規制を緩和したが、処方薬を自宅で受け取ることができるのは、島や僻地に住んでいる患者、移動が困難な患者(65歳以上で長期療養などの判定を受けた者や障害者)、1・2級感染症確定者、希少疾病者のみである。