立ち居が不自由な高齢男性が運転する映像がネット上で広がり、話題となっている。
25日、韓国のオンラインコミュニティ「ボベドリーム」に「言葉を失わせる運転者」というタイトルで、あるドライブレコーダーの映像が投稿された。
この映像は、12日に京畿道(キョンギ道)城南市(ソンナム市)中原区(チュンウォン区)のある道路で撮影されたとされている。
映像には、杖をついた高齢男性Bさんが、別の男性に支えてもらいながら移動する様子が納められている。Bさんは支えられている状態で、かろうじて足を進め、自分の車に向かった。
苦労して運転席に乗り込んだBさんは、車のドアを閉めて自ら運転し、道路を抜け出した。
この映像を見たネットユーザーたちは、一人で自分の体を支えることも難しい高齢者が運転をすることに驚きと懸念を示している。
あるネットユーザーは「家族が免許証を返納させるべきだ」とし、「事故が起こった後ではもう遅い。後悔しても意味がないのではないか」と指摘した。
続けて「迫りくる高齢化社会において、正しい運転文化についての認識を改める必要がある」「助手席ではなく運転席に行くとは、想像もできなかった」「時限爆弾のようだ」「ブレーキを踏む力もなさそうだ」といった反応が相次いでいる。
高齢運転者による交通事故で命が失われる事故が最近相次いで発生しており、高齢運転者に関する政策の必要性が提起されている。
韓国の道路交通公団の交通事故分析システム(TAAS)によると、交通事故の件数は2019年から昨年までに13.6%減少したが、65歳以上の運転者による交通事故の件数は3万3200件から3万9600件の19.2%増加したとのことだ。
これにより、自治体ごとに高齢運転者の運転免許証の自主返納に特典を与える制度についての議論が起きている。