スマホアプリケーションを通じて出会った人々と飲み会を開いていた際、一人の男性を暴行し死亡させた、20代の「武道家」に重刑が言い渡された。
彼は1審で懲役20年の判決を受け、「刑が重すぎる」と控訴したが、控訴審の裁判所はそれを受け入れなかった。
28日、法曹界によると、ソウル高裁刑事2部(ソル・ボムシク部長裁判官)は最近、殺人などの罪で起訴されたA(27)に対し、1審の懲役20年から、懲役23年及びGPSアンクレットの装着20年に厳罰化したと伝えた。
裁判所は「被告の殺人行為は実質上特に理由のない無差別殺人に該当する」とし、Aの行動を批判した。
また「犯行の方法と手口も残酷である」とし、重刑が必要だと強調した。犯行当時意識不明状態だったB氏が昨年5月に死亡した点も重刑の判決に影響を与えたと解釈される。
さらに裁判所はAが何度も暴力行為で処罰された前歴があり、再犯期間内に事件を起こした点も問題として指摘した。
裁判所は「犯行直後、意識を失った状態で病院に搬送され、回復の見込みがない状態で保存療法を受けていた被害者は最終的に死亡判定を受けた」とし、「被告が何度も暴力行為で処罰された前歴があり、再犯期間内に事件を起こした点を加えると処罰を軽くすることは難しい」と述べた。
昨年6月、Aはソウルの冠岳区(クァナク区)新林洞(シンリム洞)のある居酒屋でスマホアプリケーションを通じて出会った人々と飲み会を開いた。
酒を飲んでいたAは近くのスーパーで宝くじを買おうとした際、被害者から「タバコでも買いな」と嫌味を言ったことに腹を立て、被害者を残酷に暴行した。
被害者は5分間にわたり約80回も無慈悲に暴行を受けた。Aは被害者がまともにが呼吸できず、苦しんでいるにもかかわらず、暴行をやめなかった。
Aは学生時代に「極真空手」という武道を約6年間学び、関連大会に出場して入賞したこともある。また、未成年の頃から暴力事件で何度も保護処分を受け、2017年以降6回の同種前科があった。