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2025年04月24日木曜日
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OpenAIのアルトマン氏、次世代原子炉企業の会長辞任…退任背景に商法リスクの指摘

引用:Shutterstock
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ChatGPTを運営するOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が、小型モジュール原子炉(SMR)企業オクロー(Oklo)の取締役会会長職を退任した。

22日(現地時間)、ブルームバーグによると、オクローは今後、ジェイク・デウィットCEOが会長職を兼務すると発表した。オクローが手がけるSMRは、従来の大型原子炉に比べて事故のリスクが低い次世代の原子力エネルギーであり、世界的に商用化をめぐる競争が激しくなっている。オクローは2027年にSMRの商業運転開始を目指している。

アルトマン氏の退任のニュースを受け、オクローの株価は時間外取引で一時14%急落した。彼はこれまで、SMRを未来のAI時代における電力不足を解決する有力技術と強調してきており、オクローの主要投資家であり取締役会会長として象徴的な役割を担ってきた。このため、今回の退任は経営の不確実性やSMRへの不信感を高めた。

一部では、今回の退任がOpenAIとオクローの本格的な協業に向けた準備段階だという見方も出ている。商法上の利益相反防止規定がその背景にある。

アルトマン氏がOpenAIのCEOかつオクローの会長という立場にある状況で、両社のパートナーシップが進めば、内部情報の悪用や偏った意思決定などをめぐる訴訟リスクが懸念される。アルトマン氏がオクローの持ち株を売却したかどうかが公表されていない点も、このような見方に信ぴょう性を与えている。

一方、時間外取引ではオクローの株価は急落後に徐々に回復し、取引終了時点では通常取引の終値に比べて3%の下落にとどまった。

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