3日(現地時間)、イランならびにイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」による報復攻撃への警戒が高まる中、イスラエル軍はヨルダン川西岸とガザ地区への攻撃の手を緩めずにいる。
複数のイスラエル現地メディアは、イスラエル軍が同日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のトゥルカレムへの攻撃を行い、9人のパレスチナ人が死亡したと報じた。
イスラエル軍はトゥルカレムで兵士を輸送していた車両をドローンで爆撃し、パレスチナのイスラム組織「ハマス」の軍事部門「カッサム旅団」の司令官などが死亡したという。
イスラエル軍はドローン攻撃により5人が死亡したとし、「彼らはテロ攻撃を行うために移動中であった」と発表した。また、トゥルカレムで自国軍に発砲した兵士4人も追加で殺害したと明らかにした。
トゥルカレムは難民キャンプが設置されたパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区に位置する地域だ。
昨年10月にガザ戦争が勃発して以来、イスラエル軍はヨルダン川西岸でもハマス掃討作戦を掲げ攻撃を展開し、数百人のパレスチナ人が犠牲となった。
ハマスはこの日のイスラエル軍の攻撃でパレスチナ人10人が死亡したと伝えている。