
中国がイラン、ロシアの海軍と11日から5日間、イランのチャーバハール港付近の海域で合同演習を実施する。中国国防部は9日、中国人民解放軍(PLA)海軍がイラン、ロシアと共同で11日から15日まで、イランのチャーバハール港近海で「マリタイム・セキュリティ・ベルト2025(Maritime Security Belt 2025)」の合同演習を行うと発表した。
中国艦隊には駆逐艦「包頭」と補給艦「高郵湖」が参加し、海上目標の攻撃、損害管理、合同捜索及び救難に関する訓練が行われる。「包頭」は052D型のミサイル駆逐艦、「高郵湖」は903A型の総合補給艦だ。
中国国防部は参加国海軍間の軍事的な相互信頼の強化と実務協力の促進が目的だと説明した。中国の国営紙「環球時報」の英語版「グローバルタイムズ」によると、中国・イラン・ロシアによるマリタイム・セキュリティ・ベルト演習は、2019年以来5回目となる。
同紙は「今回の演習がイランのホルムズ海峡とインド洋を結ぶ重要な関門であるオマーン湾のチャーバハール港で実施される」とし、「エネルギー輸送の要衝を守るためのものだ」と解説した。イランでは海軍とイスラム革命防衛隊(IRGC)所属の艦船が参加する。