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教皇選控え…「正統派か進歩派か」教皇後継選びに揺れるカトリック教会

梶原圭介 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

フランシスコ教皇の後継者選出を控えたカトリック教会では、教義重視派の保守勢力の声が強まっている。

カトリック保守派の指導的存在であるゲルハルト・ミュラー枢機卿は23日(現地時間)、イギリスの「ザ・タイムズ」とのインタビューで「正統派の教皇が選出されなければ、教会が二分される恐れがある」と警告した。

フランシスコ教皇のような進歩的傾向の聖職者がカトリックのトップに就くと、教会の分裂を招く可能性があるということだ。

ミュラー枢機卿は「問題は保守と進歩の対立ではなく、正統と異端の問題だ」と指摘した。「メディアの反応に応じて日々立場を変える異端的な教皇が選出されれば、それは大きな災いとなるだろう」と主張した。

さらに、後継教皇が世間の喝采を浴びることを目的にカトリック教会を単なる人道主義団体のように扱おうとしてはならないと強調した。「カトリックの信仰とは、教皇に盲目的に従うことではなく、聖書と教義、伝統を尊重することだ」と付け加えた。

これらの発言はいずれも、教義よりも包摂と慈悲を優先してきたフランシスコ教皇への間接的な批判と受け取れる。

ドイツ出身のミュラー枢機卿は、フランシスコ教皇の生前、その改革政策が聖書の教えに反すると公然と異を唱えた人物だ。2017年には、当時バチカンの教理省長官だったミュラー枢機卿が「異端」という言葉まで用いて教皇を批判したため、フランシスコ教皇は彼を長官職から解任した。ミュラー枢機卿は2023年にフランシスコ教皇を批判する著書まで出版している。

こうした保守派の主張が実際のコンクラーベ(教皇選挙)で、どの程度反映されるかは不透明だ。ただし、カトリック信者の間でも教義と伝統を重視する声は根強い。特にアメリカの保守派カトリック信者の一部は、フランシスコ教皇への反発を公然と示している。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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