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2025年04月28日月曜日
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「我が国は売り物ではない」グリーンランド新首相、デンマーク訪問で米国の併合発言を非難

引用:YouTube@ANI News
引用:YouTube@ANI News

デンマークの自治領であるグリーンランドの新首相が今月の就任後、初めてデンマークを訪問し、米国によるグリーンランド併合発言を非難した。グリーンランド首相は「グリーンランドは売買できる『不動産』ではない」と強調した。

AP通信など海外メディアによると、グリーンランド自治政府のイェンス=フレデリック・ニールセン首相は27日(現地時間)、デンマークを訪問した。先月の総選挙で勝利し、今月7日に就任した彼は、就任後初のデンマーク訪問でメッテ・フレデリクセン・デンマーク首相と共同記者会見を行った。ニールセン首相は会見で「我々は決して誰かが買える不動産にはならない」と強調した。さらに「米国の発言には敬意がない」とし、「だからこそ我々(デンマークとグリーンランド)が共に立ち向かわなければならない」と語った。

北極航路開発およびレアアース(希土類)確保に注力している米国のドナルド・トランプ大統領は、昨年から米国がグリーンランドを買収すべきだと主張してきた。トランプ大統領は先月29日のインタビューで「我々はグリーンランドを手に入れる。100%だ」とし、「軍事力を使わなくても可能だが、どの選択肢も排除しない」と述べた。米国のJ・D・ヴァンス副大統領も先月28日、グリーンランドを訪れ、デンマーク政府がグリーンランドおよび北極圏の安全保障に「十分な役割を果たしていない」と非難した。

デンマークのフレデリクセン首相は27日の記者会見で「デンマークはグリーンランド社会への投資に意欲を持っている」とし、「歴史的な理由だけでなく、我々が連邦の一部であるからだ」と述べた。

ニールセン首相は28日、デンマークのフレデリック10世国王を表敬訪問し、その後、国王とともにグリーンランドへ向かう予定だ。フレデリック10世国王はグリーンランド自治領との連帯を強調するため、4日間の日程でグリーンランドを訪問する計画である。

フレデリクセン首相はトランプ大統領との首脳会談予定について問われると、「我々はもちろん、米国大統領との会談を常に望んでいる」と答えた。その一方で、「しかし、デンマーク王国のすべての地域に対する我々の姿勢は非常に明確だ」と強調した。

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