
ロシアは、必要に応じて北朝鮮に派兵などの軍事支援を行う可能性があると初めて明らかにした。北朝鮮がロシアのために派兵したように、軍事的支援が可能だという。北朝鮮はロシアと締結した条約に基づき、戦争時には自動的に軍事介入できると主張してきた。この北朝鮮の主張にロシアも事実上同調した形だ。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は28日、「ロシアは条約に基づき、必要に応じて北朝鮮に軍事支援を提供できる」と述べた。北朝鮮はこの日、両国間で締結された条約に従ってロシアを支援するためにウクライナ戦争に派兵したことを初めて認めた。この北朝鮮の認識にロシアも同調する立場をすぐに表明した。
ロシアの国営メディア、リア・ノーボスチやインターファクス通信によると、ペスコフ報道官は「包括的戦略的パートナーシップ関係条約(北露条約)」に言及し、「発効したこの条約に基づき、当事国は必要に応じて相手に即座に支援を行うことができる」と述べた。
この発言は、北朝鮮が以前に主張した内容と同じだ。北朝鮮はこの日、両国のどちらかが戦争状態にある場合、あらゆる手段の軍事力及びその他の支援を提供するという「自動軍事介入」に基づきロシアに派兵したと明らかにした。
北露条約は、昨年6月19日にプーチン大統領と金正恩労働党総書記の平壌首脳会談の際に締結された。この条約は両者の関係を「軍事同盟」レベルに引き上げたとの評価を受けている。
全23条から成るこの条約の核心は、自動軍事介入に関する第4条だ。この条項は「いずれかの一方が侵攻を受けて戦争状態に陥った場合、国連憲章第51条及び朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)及びロシア連邦の法に従い、遅滞なく自己が保有するすべての手段で軍事的及びその他の支援を提供する」と定めている。
韓国政府はこれに対し「韓米同盟」の堅固さと共に北朝鮮に対する非難声明を発表した。国防部は「北朝鮮軍がウクライナ戦争に参加したことは、国連憲章及び安保理決議に違反した明白な違法行為だ」とし、「我が軍は、国際社会と共に非人道的で違法な行為を強く非難する」と述べた。
統一部はロシアの有事における朝鮮半島自動介入について「韓米同盟で対応する」と回答した。

また、ロシア東部のある軍事訓練施設で、北朝鮮軍とみられる兵士たちが物資を受け取っている様子が確認された。これはロシアメディア「アストラ」のテレグラムアカウントに投稿された映像からのキャプチャである。