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2024年11月23日土曜日
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クリムトの「リーザー嬢の肖像」、オークションで驚くべき価格で落札

オーストリアの画家、グスタフ・クリムトが晩年に残した肖像画「リーザー嬢の肖像」が24日(現地時間)に行われたオークションで3000万ユーロ(約50億円)で落札されたとロイター通信が報じた。 この作品はクリムトが死去する1年前の1917年に描かれたもので、オーストリア・ウィーンの裕福な実業家家系であるリーザー家の一人の女性を描いた肖像画だ。女性についての具体的な身元は確認されていない。 絵の中の女性は花模様の上着を着て、ターコイズのドレスを身にまとい、肌は明るく、濃い茶色のカーリーヘアを持っている。 この絵はクリムトが世を去った後、署名されていない状態でクリムトのアトリエで発見され、リーザー家に渡された。その後1925年のウィーンの展覧会で最後に公開された後、行方不明になった。 そして1960年代半ばにオーストリアのある家族の所有となり、ウィーン近郊のある邸宅の応接室にかけられていたと伝えられている。 この作品を取り扱ったオークション会社は、絵の所有者が誰であったかを明らかにせず、「リーザー家の法的な後継者と現在の所有者が昨年、公正な解決策を作り上げて合意した中でオークションが行われた」と伝えた。 一方、以前クリムトが描いた別の肖像画「扇を持つ女性」は昨年のオークションで8530万ポンド(約167億円)で落札され、ヨーロッパ内の美術品の最高オークション価格の記録を塗り替えた。

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