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2024年11月24日日曜日
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脳死による臓器寄贈を通じ人の命を救い天国に旅立った、消防士を夢見た大学生とシングルファーザー

誠実に生きたふたりの死が9人の命を救う 脳死判定を受けた10代の大学生と40代のシングルファーザーが、全南大学病院で合わせて9人に臓器を寄贈し、天国へと旅立った。 15日、韓国臓器組織寄贈院と全南(チョンナム)大学病院によると、19歳のカン・ジンシク氏は、先月19日に電動キックボードに乗っていたところ転倒し、外傷性硬膜下血腫で病院に運ばれてきた。 カン氏は全南大学病院の救急室で懸命の治療を受けたが、翌日脳死と判定された。その後、カン氏の家族の同意により、5人の患者に心臓、左右の腎臓、肝臓、肺などを寄贈し、亡くなった。 全南大学の消防行政学科の1年生だったカン氏は、卒業後、消防士になることが夢だった。 カン氏の父親は「まわりの人たちを助けることが好きな息子だったので、他の人の命を救うための臓器提供にも賛成するだろうと思い、家族全員が同意した」と語り、「移植を受けた人たちが皆、健康に過ごせるよう願っている」と述べた。 先月17日には、キム・ギョンモ氏(43歳)が就寝中に脳出血を発症し、全南大学病院の救急室に搬送されたが、2日後に脳死判定を受けた。 キム氏は、4人の患者に肝臓、腎臓、心臓、肺などを寄贈し、息を引き取った。 8歳の息子と母親と一緒に暮らしていたキム氏は、平日は配達員として働き、週末には母親と一緒に教会に通うなど、誠実に家庭に尽くしてきた。 キム氏の姉は「一人で息子を育てながら一生懸命に生きてきた弟が突然天国に旅立ってしまい、途方に暮れている」とし、「甥は『パパは天国に行った』と理解しているようだ。新たな命を与えて去っていっただけに、天国では良い場所で幸せに過ごしてほしい」と心情を吐露した。 一方、全南大学病院の臓器移植センターは1996年に脳死患者の肝移植を開始後、年々手術件数が増加し、現在では138件(生体92例・脳死44例)の肝移植手術が行われた。全南大学病院は、腎臓移植手術に関しても800例以上の経験があり、4種の固形臓器移植が全て可能な全羅南道(チョルラナム道)・忠清(チュンチョン)地域唯一の中核大学病院である。

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