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2024年12月23日月曜日
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金正恩の女性たち…北朝鮮の見えない権力争い

金正恩の「女性フレンドリーなリーダーシップ」外務相崔善姫、副部長玄松月金与正、金主愛、李雪主の権力争い 北朝鮮の金正恩体制では、目立つ女性の人物が多い。崔善姫(チェ・ソンヒ)、金主愛(キム・ジュエ)、李雪主(リ・ソルチュ)、玄松月(ヒョン・ソンウォル)、金与正(キム・ヨジョン)など、北朝鮮で女性の役割が増えていると見られる。 これは、金正恩国務委員長が持つ「女性フレンドリーなリーダーシップ」が女性の人物をよく育てる環境であるということだ。 金正恩国務委員長の周りに女性の人物が多いため、見えないところで「権力闘争」が行われていると見られる。では、金正恩政権の女性の人物には誰がいるのだろうか。 最初に、独自の経歴を持つ外務相崔善姫を挙げることができる。崔善姫は、金正日時代から活動してきた北朝鮮の代表的な対米専門家で、現在は外務省の外務相として在職中だと報じられている。 崔善姫は、北朝鮮で初めてガラスの天井を破った女性と評価されている人物だ。 もともと北朝鮮は、父系制度と男尊女卑の思想が根深い国だが、女性で初めて外務相の地位まで昇進し、唯一無二の金正恩の女性右腕として位置づけられている。 金正恩国務委員長の娘である金主愛は、新たな女性人物を超えて4世継承の主役とも称される人物だ。 最近、北朝鮮が継承の準備のために本格的な偶像化の作業に取り組み、金主愛を「朝鮮の新星女将軍」と称した。このような称号は、金日成の初期の革命活動を宣伝するときに使われ、事実上、4世継承に金主愛を内定したと解釈される。 北朝鮮では最近、金正恩国務委員長の活動に金主愛を同行させ、「金主愛を浮かべる」という宣伝活動を行っているため、最終的な権力は金主愛の手に入る可能性が高い。 私たちがよく知っている金与正は、金正恩国務委員長の実妹で、北朝鮮内の権力序列2位に上がったことがある。 公式の肩書は「朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部副部長」で、党の幹部の中で女性が持てる最高の地位とも言われる。 いくら「白頭血統」でも、北朝鮮内で女性が高い地位まで上がったことはかなり例外的なことだと言われる。金与正の最大の敵と言われる女性幹部もいる。 その主役は玄松月だ。玄松月はもともと歌手だったが、党中央委員会副部長の地位を任命され、金正恩の側で密接に行動している。 一時期、金正恩の隠された恋人だという推測もあったが、玄松月が金正恩より7歳も年上で、妊婦の体で歌を歌ったことがあるため、夫は別にいると推測される。 北朝鮮の情報筋によると、玄松月と金与正の権力争いには、党の委員たちも歯ぎしりして、避けるほどだという。 最後に、金主愛の母である李雪主は「平壌版の女性天下」の最上位にいる人物だ。 李雪主は、北朝鮮の最高指導者である金正恩の妻で、金主愛が継承すると、最高指導者の母として最高の待遇を受けると予想される。 実際に、李雪主は金正恩国務委員長の健康に問題が生じたとき、自分の義理の妹である金与正から権力を奪われることを防ぐために、金主愛を先に推していると言われており、他の女性幹部よりも「一手先を読む目」を持ち、権力の中心で見えない手を動かしていると言われている。 一方、アメリカのシンクタンクである戦略国際研究所によると、金主愛の頻繁な外交行動は李雪主と金与正の間の権力争いが原因であると分析されている。 金与正の政権内の政治力が大きくなるにつれて、李雪主は金与正をけん制し、自分の子供たちが後継者であることを明確にしたいと考えだと推測される。

北朝鮮、COVID-19後の観光事業再開を告げる!

金正恩、「ホットスポット」紹介を指示ヤンドク温泉・リュンラ人民遊園地など「パッケージ観光」主力事業 COVID-19の影響で国境を閉鎖していた北朝鮮側が再び国境を開放し、観光事業の再開を告知した。 先月、北朝鮮にロシアの団体観光客が訪れるなど、観光事業の本格的な再開を示した。驚くべきことに、北朝鮮側は観光事業の再開のために「YouTube」を利用したという。 世界的な動画プラットフォームであるYouTubeに、北朝鮮に住んでいる女性の動画を公開した。YouTubeチャンネル「livia natasha yumi space DPRK daily」には、金正恩の指示により選ばれた観光名所を紹介する動画がアップされた。 動画に登場した女性は自分を「平壌に住むヨンミ」と名乗り、北朝鮮の観光名所について紹介し始めた。これらの観光名所は金正恩国務委員長が直接選んだ名所と推測される。では、金正恩国務委員長が選んだ観光名所はどこだろうか? 最初に紹介された場所は平安南道のヤンチョン温泉とされる。 この場所の正確な名称は平安南道ヤンドク温泉文化休養地で、5つ星ホテルの施設を備えており、最新技術の集合体が集まっていることが確認された。 ヤンドク温泉のハイライトとされる景観の良い露天風呂があり、露天風呂の近くには温泉水で煮た卵が並べられている様子を紹介した。 金正恩が自慢する二つ目のホットスポットは、平壌の「エバーランド」と呼ばれるリュンラ人民遊園地だ。リュンラ人民遊園地は、大人には童心を、子供には楽しみを提供するテーマパークで、スリル溢れる遊具や各種動物が配置されている。 北朝鮮のユーチューバーが公開した動画の中のリュンラ人民遊園地の様子は華麗に見えたが、実際にリュンラ人民遊園地を訪れた観光客によれば、動画の中の様子とは全く異なる風景だったという。 このような証言から見て、北朝鮮の観光宣伝のための動画に北朝鮮政府が介入したことが推測できる。 閉鎖的な北朝鮮の特性上、YouTubeチャンネルを運営する目的は観光客の誘致である。良い施設を持っているように装い、北朝鮮を訪れたいと思わせることが動画公開の主な目的である。 最後に、北朝鮮のユーチューバーが公開した動画の中には、北朝鮮の「刺身屋」の様子も含まれていた。刺身屋の水槽はノヤンジンを思わせるほどの「大規模な水族館」持っており、高価なヒラメの料理も売っていた。 公開された北朝鮮の刺身屋は「平壌大東江水産物レストラン」と確認された。 ヒラメの刺身を食べた北朝鮮のユーチューバーは「料理人の料理の腕前が本当に良い」と言い、「この美味しい料理を視聴者の皆さんと一緒に食べられないのが残念だ」という悔しさも伝えた。 この映像を見た一人の脱北者は「一般の住民は行けない。ヒラメを売っているところは供給が決まっていて、高級な関係者だけが入ることができる」と言い、北朝鮮の宣伝を非難した。 特に、このヒラメの価格は北朝鮮の住民1年分の食糧を交換しても食べられないほどの価格であることも明かした。 最後に、平壌冷麺の聖地であるオクリュグァンを紹介し、動画は終わった。動画の中の北朝鮮の姿は「先進国」に近い国として自分たちを宣伝していた。しかし、実際の訪問者のレビューによれば、北朝鮮側の宣伝は偽りであることが確認される。 一方、北朝鮮側は、このような映像を通じてパッケージ旅行を宣伝しているようだ。自由旅行の特性上、北朝鮮側には何も利益にならないという判断だ。 自由旅行の場合、北朝鮮政府に収入が入るのではなく、個々人に収入が回るため、北朝鮮政府から外貨稼ぎを制御することができなくなる。そのため、北朝鮮側は「パッケージ観光」を主力事業とし、観光事業から得た収入すべてを金正恩のポケットに入れようとしている。

北朝鮮の支配資金組織、違法行為で外貨を稼ぐ

北の外貨獲得のコントロールタワー違法行為、薬物・ハッキング含む北朝鮮の支配資金が集まる 最近、北朝鮮が海外労働者の給与を押収し、女性従業員が受け取ったチップまで当局に献上するよう教育するなど、外貨獲得に目を光らせる様子が頻繁に見られている。 海外労働者が獲得した外貨は、その全額が北朝鮮労働党事務所と第39号室に振り込まれることは、すでに公然の事実。北朝鮮が獲得したUSドルは、いつから労働党第39号室に集まっているのか。 北朝鮮の金正恩国務委員長の支配資金を管理する労働党の第39号室は、1970年代半ばに設置されたとされる。 1972年、北朝鮮は既存の「人民民主主義憲法」を廃止し、「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法」を採用し、新たに制定された「社会主義憲法」の核心を「国家主席制」に置き、金日成の一人支配体制を本格化する動きを見せた。 これまで金日成の支配資金を管理する組織はなかったが、金正日が後継者に選ばれたことで、支配資金を管理する第39号室が設立されたとされる。当時、北朝鮮全土で外貨獲得運動が行われ、国を挙げて支配資金を管理する必要性が生まれたという。 最初は「支配資金」ではなく「主席ファンド」と呼ばれていたが、金日成主席が死亡後、支配資金を管理する組織になった。 金日成主席の時代に、第39号室に流れ込んだ資金は、主席の使い放題だったと言われる。 国家予算の場合、年初に配分が完了し、北朝鮮の経済状況から予備費が不足したため、金日成の個人資金が必要になった。当時、金日成は、資金投入が必要な案件を進める際に「主席ファンドを使え」と指示したとされる。 金日成が死亡後、金正日が支配を継承し、核やミサイルの開発に必要な資金を労働党第39号室が管理したため、もはや主席ファンドではなく、支配資金と呼ばれるようになった。 金正日の支配後、労働党第39号室は大成総局と大成銀行を中心に120社以上の会社を設立し、莫大な外貨を手にした。 大成総局の場合、北朝鮮が設立した最大の会社として、洋服を製造・輸出するメーカーとして知られている。この会社の莫大な売上が第39号室に流れ込み、薬物や偽札などの違法行為から得た外貨などが第39号室に集まる。 そのため、労働党第39号室は、お金さえあれば何でもできるとのことで、悪名高い。 2006年当時、米下院情報委員会が推定した労働党第39号室の総額は、約40億USドル(約4,400億円)で、年間3~5億USドル(約330億~550億円)を獲得しているという。それから時間が経過し、労働党第39号室に流れ込んだ資金の総額は倍増したと見られる。 最近、北朝鮮がIT組織を育成し、数千の違法なギャンブルサイトを作成し、韓国系犯罪組織に販売する案件が次々と取り締まられている。 今年2月、韓国国家情報院が公表した資料によると、労働党第39号室の下部組織として、中国・丹東で活動中の「慶興情報技術交流社(以下、慶興)」は、15人の組織員が分業する形で、成人・青少年向けギャンブルサイトを立ち上げ、1人当たり月平均500USドル(約55,000円)を平壌に送っていたことが明らかになった。 同院は、慶興が金正恩の個人秘密資金を調達する第39号室の下部組織だと指摘し、彼らが中国系ITプログラマーになりすまし、IT業界関係者の経歴書を盗み、違法ギャンブルサイトの立ち上げ受注を獲得し、韓国系犯罪組織に供給したと見られるとの調査結果をまとめた。 慶興の組織員らは、サイト立ち上げごとに5,000USドル(約550,000円)、副収入として月3,000USドル(約330,000円)程度を受け取り、中国人名義の銀行口座や偽名口座、海外送金が容易な「ペイパル」サービスなどを通じて開発費を受け取り、中国銀行で現金に両替し、北朝鮮の第39号室に送金していたという。 労働党第39号室の任務は、こればかりではない。労働党第39号室が北朝鮮の金氏一族の豪華品の輸入を担当したという情報筋からの声も多い。 実際、2019年に韓国に亡命した柳賢守(リュ・ヒョンウ)元クウェート駐在北朝鮮大使代理は、「北朝鮮の第39号室の場合、金正日の時代から時計や洋酒などの豪華品の大量購入を統括した」と証言した。 柳賢守元大使代理は、元労働党第39号室長とされる全日春の娘婿であるため、その発言は、信頼性が高いと言える。 一方、統一部が2016年9月29日に公表した「2016年北朝鮮権力機構図」によると、労働党の専門組織の中で「2015年北朝鮮権力機構図」にあった第38号室が姿を消したことが明らかになった。 2008年、北朝鮮は当時の金正恩国防委員長の家庭の秘密資金と物資の管理を担当する第38号室を、労働党の資金運用を担当する第39号室と統合した後、2010年に再び引き離した。 しかし、再度第38号室を廃止し、第39号室に統合し、効率的な支配資金管理と対北朝鮮制裁の回避のために、組織一本化に取り掛かったと見られる。

悪天候の中キム・ジョンウン親子の視察で強行された訓練で多数の死亡者と負傷者発生

キム・ジョンウンが視察した空挺訓練で多数の死亡者、負傷者発生 北朝鮮のキム・ジョンウン国務委員長が娘のジュエを連れ視察に訪れた空挺訓練中に、多数の死亡者、負傷者が発生したことが確認された。 先月15日にキム・ジョンウンが娘のジュエとともに北朝鮮航空陸戦兵(空挺部隊)の空挺訓練を視察していた際に兵士たちの墜落事故が発生し、多数の死者と負傷者が出たという。 情報通によると、パラシュート降下が困難な気象条件にもかかわらず、キム・ジョンウンと娘のジュエが視察に来るということで、訓練が強行されたため、このような惨事が発生した。 訓練当時は強風が吹いていて、パラシュートが開かなかったり、隊員同士でパラシュートが絡まったりしたと見られている。また、事故当時、ジュエは双眼鏡を持って現場を見守っていたと伝えられている。 北朝鮮関連の情報通は韓国の放送局「KBS」に対し、「訓練場には強風が吹いていたが、キム・ジョンウン親子の視察が予定されていたため、どうしようもなく訓練は強行された。強風のためにパラシュートが開かず、隊員同士でパラシュートが絡まることもあって、多くの軍人が墜落した。死亡者が出たり、重傷を負ったりして後送された」と述べた。死者の中には20代前半の兵士も含まれていたという。 一方、北朝鮮当局は事故の情報を徹底的に隠蔽した。 北朝鮮の国営通信社である「朝鮮中央通信」は翌日の記事で「戦闘員たちは雹(ひょう)のように仮想敵地に降り注いだ」「完璧な戦闘能力を力強く示した」と報道した。また、キム・ジョンウンが「戦闘訓練で成果を見せた航空陸戦隊戦闘員たち」と記念写真を撮ったと伝えた。

固体燃料搭載ミサイルの発射試験が相次ぐ北朝鮮の新型兵器開発の実態と分析

北朝鮮、新型兵器システム開発に拍車2024年に入り頻繁な軍事的挑発娘キム・ジュエへの世襲も本格化? 北朝鮮が新型兵器である中長距離極超音速ミサイル用の固体燃料エンジンの地上噴出実験に成功したことを公開した。 20日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の指導の下、「ミサイル総局と傘下の発動機研究所が、前日(19日)の午前と午後に西海衛星発射場で新型兵器システム開発の計画日程にしたがい、中長距離極超音速ミサイルに搭載して使用する多段固体燃料発動機に関する地上噴出実験を行った」と、朝鮮労働党中央委員会の日刊機関紙である「労働新聞」が明らかにした。 労働新聞は、実験の成功を強調し「重大な試験の大成功を通じ、新型中長距離極超音速ミサイル兵器システムの開発完了のタイムテーブルが確定した」と伝えた。 これに対し、金正恩は「この兵器システムの軍事戦略的価値は、我が国の安全保障体制の構築と人民軍の作戦要求を出発点とした大陸間弾道ミサイルにも劣らない重要な兵器と評価され、それについては敵国がよりよく理解しているだろう」と述べている。 金正恩は第8回労働党大会で示した「国防5か年計画」について戦略兵器部門開発の課題が順調に解決され、完了したことに大満足を示していると労働新聞は伝えている。 北朝鮮は、中距離弾道ミサイル用の固体燃料エンジンを開発し、2023年の11月11日に1段目の地上噴出実験、11月14日に2段目の実験を実施した。試験後、北朝鮮は「大変満足な結果」が出たと成功を発表し、「安定性と信頼性を改めてはっきりと確認できた試験だった」と成功したことを改めて強調した。 北朝鮮は継続的に新型兵器の実験を行っている。1月14日には、固体燃料型の中距離弾道ミサイルの試験発射を行った。この試験発射は2024年に入ってから初の軍事的な試験および日米韓に対する挑発であり、韓国の国防部は北朝鮮の態度を注視していた。 当時、北朝鮮は「新型の多段式高推力固体燃料エンジンと、軌道を制御できる中距離の極超音速弾頭の信頼性をテストする目的で試験を行った」と主張した。 北朝鮮は、2023年11月に初めて噴出試験を行ったエンジンをミサイルに搭載し、1月に試験発射に臨んだ。 そして、この試験発射で把握された内容を研究し、反映したエンジンの地上試験を再度推進したと専門家たちは解釈している。 専門家たちは、北朝鮮が新たに試験したエンジンを搭載した中長距離極超音速ミサイルの試験発射も近いうちに行われる可能性があると指摘し、注意を促している。 北朝鮮は軍事的挑発と兵器開発を加速する一方で、金正恩の後継者の世襲にも拍車をかけているようだ。最近行われた空輸部隊訓練の写真に、金正恩とその娘の金主愛(キム・ジュエ)が一緒に訓練を視察する様子がおさめられた。 彼女は望遠鏡で軍人たちを視察し、父である金正恩の行動を真似ていた。後ろには軍の幹部たちがおり、彼女の北朝鮮内部での地位を確認することができる。 また、北朝鮮の言論では、彼女に北朝鮮の最高指導者だけにつかわれる「嚮導(ヒャンド)」という最高級の敬称を使用している。これは金正恩の後継者が金主愛(キム・ジュエ)に公式化していくものだと解釈することができる。2013年生まれで、金正恩の父と祖父である金正日(キム・ジョンイル)、金日成(キム・イルソン)に似た顔立ちで、金正恩が重視する建国者である金日成の血統「白頭血統」を継ぎ、金正恩の後継者の位置に浮上した。 北朝鮮専門家は、まだ年齢が若く、多くの変数要素があるため後継者とは確定していないが、今回の金正恩の行動を見ると、北朝鮮内部で後継に関する段階的なプロセスが行われている可能性も予想されると説明した。 一方、北朝鮮によってくり返される軍事的挑発は朝鮮半島の平和を壊し、さらには世界を脅かす軍事的脅威と認識され、これに対しアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は金正恩に行動の自制を促した。 アメリカ国務省の報道官は19日(現地時間)、北朝鮮関連の質問に対し、「北朝鮮が挑発的で情勢不安を引き起こす可能性のある行動を自制し、外交に復帰することを促す」と述べた。 そして、アメリカ政府は「北朝鮮が挑発的な軍事的リスクをコントロールし、朝鮮半島の恒久的な平和を構築するための新たなアプローチを模索し、実質的な議論に参加することを期待する」という意見を伝えた。 アントニー・ブリンケン米国務長官は、18日にソウルで開催された「第3回民主主義のためのサミット」に出席するため韓国を訪問した。彼の訪韓と米韓合同訓練への対抗として、北朝鮮は東海岸に向けて弾道ミサイルを発射するなど、軍事的挑発を続けている。一週間のあいだ北朝鮮の軍事力の誇示と挑発が連続して発生している状況だ。

「金正恩のベンツ愛」極東の独裁者たちが愛用する公用車とは

特殊設計された公用車独裁者の場合には?中露朝の公用車を比較 国を代表する首脳たち。彼らは、特別な社会的地位にあるため、特殊設計された公用車に乗る。これは独裁者も同様だ。公用車に関して彼らはより敏感になければならない。独裁者の場合、自身の威厳を非常に重視するのはもちろん、一種のプロパガンダ目的まで持っているからだ。 それでは、極東地域の独裁者として有名なロシアのプーチン、中国の習近平、北朝鮮の金正恩はそれぞれどんな公用車に乗っているのだろうか? 想像以上にユニークな公用車に乗っている彼ら。今回は、極東地域の3人の独裁者が乗っている公用車と、彼らがその車に乗る理由について説明していこう。 プーチンが乗る公用車開発費だけでなんと約200億円 プーチンはロシアの国産車「アウルス」を公用車として使用している。なんといっても国産ブランドの公用車に乗ることは最高のプロパガンダとなるからだ。プーチンはアウルスのモデルの中でも「セナート」という最高級ラインに乗っていることで知られている。その車両の開発にかかった費用だけでも、約200億円だというから驚きだ。 莫大な開発費が投じられただけあって、その性能は素晴らしい。防弾と防爆、化学兵器への耐性は基本で、車両が水に沈んでも搭乗者が無事に生き残ることができる安全性を備えているという。外観は、ロールスロイスのデザインに倣っている感が強い。後述もするが、この自動車は北朝鮮の金正恩にもプレゼントとして贈ったことがある。 習近平が乗る公用車中国のロールスロイス、紅旗L5 習近平もプーチンと同じ理由で、中国の国産ブランド「紅旗」の自動車を公用車として使用している。紅旗が公用車として使われてきた歴史は非常に長い。毛沢東の自力更生路線により設立された国産自動車ブランドとして、なんと、鄧小平、江沢民、胡錦濤を経て、現在の習近平まで紅旗が公用車として使用されているのだ。紅旗は中国語で「赤い旗」を意味し、中国共産党そのものを意味するといわれている。公用車として使用されているブランドだけに、当然ながら中国国内では最高級ブランドとして扱われているという。 現在、習近平は中国最高級ブランドのフラグシップモデル「紅旗L5」に乗っている。前の公用車であったCA770のデザインを継承した自動車で、12気筒エンジンを搭載し、中国国内では500万元(約1億円)で販売されている。当然ながら中国国内で最高価格の自動車だ。価格だけを見れば、ロールスロイスにも引けを取らないため、「中国のロールスロイス」とも呼ばれているという。 ベンツを愛する金正恩最近はロシア「アウルス」を愛用 北朝鮮の市民たちにとって、欧米をはじめとする西側製品の使用やメディアの視聴は困難だ。体制維持のために北朝鮮当局が禁止しており、発見された場合は厳しく罰せられる。しかし、皮肉なことに金正恩はAppleなどの西側製品を使用しているという。これは自動車も同様で、多くのブランドの中でも彼は特にベンツを愛用していることで有名だ。実際、これまでにメディアで捉えられた金正恩は、マイバッハSクラス、マイバッハGLSなどを公用車として使用している様子が見られてきた。 当然ながら、安全保障上、ドイツブランドのベンツの全ての製品は北朝鮮への輸出禁止品目である。そのため、金正恩は複数の国を経由して車両を密輸していると言われている。周囲の高位官僚たちにもベンツの自動車をプレゼントするなど、彼のベンツ愛は自身だけにとどまらない。最近では、ベンツだけではなくロシアのプーチンからプレゼントされたアウルスのセナートを使用している様子も見られている。

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