エムバペが仏2部チームを買収…財政難にあえぐフランスサッカー界を救うか
サッカーフランス代表の主将で新シーズンからレアル・マドリードに加入するキリアン・エムバペがプロサッカークラブのオーナーになる。
29日(現地時間)、フランスの日刊紙「Le Parisien(ル・パリジャン)」の報道によると、エムバペは1,500~2,000万ユーロ(約25~33億円)を投じて、フランスのリーグ2部「リーグ・ドゥ」に所属するSMカーン(スタッド・マレブル・カーン)の株式80%を取得し、筆頭株主となった。
1998年12月生まれで、現在25歳のエムバペはプロサッカークラブの最年少オーナーとなる見込みだ。
6月3日、パリ・サンジェルマンから「欧州CL王者」レアル・マドリードへの移籍を発表したエムバペは、2029年6月までの5年契約で年俸1,500万ユーロ(約25.5億円)に加え、契約金ボーナス1億5,000万ユーロ(約255億円)が発生する破格の条件で契約を締結したといわれている。
フランス北西部のノルマンディー地域圏に位置する城下町カーンを本拠地とするSMカーンは、かつてはフランスリーグ1部「リーグ・アン」と2部「リーグ・ドゥ」を行き来するエレベータークラブだったが、2019-2020年シーズン以降は、2部に甘んじている。
昨シーズンはリーグ・ドゥで17勝7分14敗を記録し、6位でシーズンを終えた。1991-1992シーズンの「ディヴィシオン・アン(リーグ・アンの旧称)」5位がクラブの歴代最高成績である。
2013-2014シーズンには現フランス代表のエンゴロ・カンテ(アル・イテハド)や元フランス代表のトマ・レマル(アトレティコ・マドリード)も所属していた。
一方、「EURO2024」1次リーグのオーストリア戦で負傷し、鼻骨を骨折したエムバペは、日本時間で8月1日にミラン戦、8月4日にバルセロナ戦、8月7日にチェルシー戦が予定されているレアルマドリードのアメリカでのプレシーズンマッチツアーには参加せず、現在シーズンオフを過ごしている。