ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア/世界ランク2位)が2024パリ五輪テニス男子シングルスで悲願の金メダルを獲得し、生涯ゴールデンスラム(全ての4大大会とオリンピックを制すこと)を達成した。
ジョコビッチ選手は「私の心と魂、身体、家族、すべてをオリンピック金メダルのために捧げたほどだ」と述べ、「壮大な戦いだった」と優勝の感想を伝えた。
ジョコビッチは4日(日本時間)、フランス・パリのスタッド・ローラン・ギャロスで行われたオリンピック大会のテニス男子シングルス決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)を2対0で圧倒した。これによりジョコビッチ選手は5回目の出場となるパリオリンピックで初めて金メダルを獲得することとなった。
今までのキャリアの中で、メジャー大会通算24回優勝を果たしたジョコビッチ選手は、今回の優勝により生涯ゴールデンスラムを達成することになった。
これまでテニス男女シングルスで生涯ゴールデンスラムを達成した選手は、アンドレ・アガシ(アメリカ)、ラファエル・ナダル(スペイン)、シュテフィ・グラフ(ドイツ)、セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)に続き、ジョコビッチが5人目となる。
さらに、ジョコビッチ選手はテニスが再びオリンピック正式種目となった1988年ソウル大会以降、最高齢の男子シングルス優勝記録(37歳)も樹立した。従来の記録保持者は2012年ロンドン大会のロジャー・フェデラー選手(スイス)で、当時31歳であった。