犬の幼稚園で、プードルがドッグトレーナーから虐待されたという疑惑が浮上した。
韓国の動物保護団体ケア(Care)は、1日公式SNSを通じて「プードル(10歳/3.5㎏)のマルが、犬の幼稚園で体格の良い男性から虐待を受けた」と明かした。
ケアによると「(幼稚園では)犬の顔に付箋を貼る遊びを試みたが、マルがこれを拒否したため、男性がマルを14分間にわたり体で押さえつけ、マルは身体的・精神的な苦痛を受けただけでなく、怪我を負った」と当時の状況を振り返った。
さらに「マルは激しい圧迫による苦痛と恐怖から粗相をし、最終的には歯が一本抜け出血する怪我を負った」とし、「飼い主に対しても唸るなどの行動を見せており、精神的な傷は癒えていない状態」と伝えた。
「犬は通常、顔まわりに物を貼り付けられることを嫌がるため、こうした行為を強要することは、遊びではなく人間のエゴであり、明らかな動物虐待である」と批判した。
このようなケアの主張に対して、幼稚園側は「飼い主に十分な説明をしており、カリキュラムの同意も得ていた」とし、「人間に危害を加える犬(マル)に対して行動矯正を行ったものであり、虐待や暴行を行ったわけではない」と反論した。
続けて、「私はカリキュラム中、マルが怪我をしたことに対して治療費について提示したが、300万ウォン(約32万円)と高額請求をされた。従わない場合損害を与えると脅す飼い主の主張は、過剰な要求だ」と述べた。
園長は「マルは、5歳の頃に里親に出され、臆病で特に男性を怖がると聞いた。私はマルとの関係を築こうと、他のドッグトレーナーにマルが適応するまで、しつけの類は行わないように頼み、必要な場合には直接しつけをすると伝えていた」と明らかにした。
続けて、「マルが初めて登園した際、マルは男性トレーナーを避け、他の犬を避けるといった内気な姿を見せた。それからしばらくして、マルは幼稚園に適応したことで関係が形成されたと判断した。映像にもあるように、マルは他の犬たちに攻撃的な態度をしばしば見せており、飼い主にも報告済みだ」と付け加えた。
事件当日、マルの噛み付けに対して、しつけを行ったという園長は「首を絞めたように見えるかもしれないが、顎の下を固定しただけであり、しつけを途中で止めると問題行動が癖になり、さらに悪化するだろう。問題行動を起こした時に、放置をすると他の犬に害が及ぶと考え、しつけを行った」と弁明した。
このニュースを見たネットユーザーは「歯が抜けるほど何故しつけをするのか」「犬を飼っていない人が一見ても訓練ではなく虐待に見える」「しつけにしては度が過ぎている」といった反応を示した。