パリオリンピックでは選手たちの「勝負ネイル」が話題となっているが、「勝負ネイル」がアスリートの競技結果に良い影響を与えることがわかり、注目を集めている。
「世界最速のオタク」と話題の陸上男子100メートル金メダリスト、ノア・ライルズ(アメリカ)や女子陸上100メートルで銀メダルを獲得したシャカリ・リチャードソン(アメリカ)、卓球女子のベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)など、選手たちの華やかな手元が目立っている。
6日(現地時間)、「New York Post(ニューヨーク・ポスト)」は、ネイルアートが競技でのパフォーマンスに自信を与えていると報じた。
選手たちが過ごす選手村では美容室やネイルサロンも運営されている。ネイルケア・ネイルアートだけでなく、ヘアケアやフェイシャルケアなどが受けられるため、選手からも好評だ。
カヌー・スラロームの女子カナディアンシングルで銅メダルに輝いたアメリカ代表のエビー・リーブファース選手は、ネイルサロンでネイルアートを受ける過程を撮影し、動画特化型SNS「TikTok」に投稿した。
選手たちの華やかで長い爪が、競技に支障をきたすのではないかとの懸念の声があがることもあるが、専門家はむしろ競技結果に良い影響を与えるとの意見を示した。
英国スポーツ研究所の心理学関連の責任者は、イギリスメディア「The Guardian(ガーディアン)」に対し、「ネイルケア・ネイルアートがアスリートに良い影響を与えることがある」とし、「選手が自身の強みを強化するための表現方法の1つとして支持している」と話した。
美容・健康関連雑誌の編集者も「爪のケアを受けた後に出てくる自信は、ネイルケア・ネイルアートを経験した人ならば共感できるだろう」とし、「スポーツに例えるならば、新しいスニーカーを履いてジムに行き、いつもよりも速く走ることができた、そんな経験に近いのではないか」と説明した。