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2024年12月23日月曜日
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外見が寿命に影響?魅力が低いと寿命が短い可能性がある研究結果

外見が魅力的でない人は、平均よりも寿命が短い可能性があるという研究結果が報告された。

学術誌「社会科学と医学(Social Science & Medicine)」2024年8月号には、「外見と長寿:美しい人は長生きするのか?」というタイトルの研究が掲載されている。

アメリカ・アリゾナ州立大学の准教授コナー M. シハンと、テキサス大学オースティン校の労働経済学者ダニエル・ハマーメッシュ教授が、外見の魅力と寿命との関連性について共同研究を行った。

研究チームは、1957年にウィスコンシン州の高校を卒業した参加者たちを長年追跡した「ウィスコンシン縦断的研究」のデータを活用した。2022年まで追跡調査が可能だった男女8,386名の卒業写真を基に、魅力度を測定した。

同じく卒業生たちとほぼ同じ年に生まれた男女約10名の評価者が、卒業生たちの写真を見て、魅力を11点満点で評価した。

その結果、外見が魅力的でないと評価された人々の寿命が短いことが明らかになった。魅力度に基づき1~6レベルに分けた場合、最も低い6レベルに属する人々は、1~4レベルに比べて死亡率が16.8%高かったのだ。特に女性の場合、この差が顕著で、外見が最も低い6レベルに属する女性は、他の女性よりも約2年早く亡くなったことがわかった。男性の場合、この差は約1年だった。

シハン教授は、「女性は外見に対する不均衡な社会的圧力や判断を強いられており、これが反映されているようだ」と述べた。

しかし、外見がより魅力的であることが必ずしも長寿を保証するわけではない。卒業写真で最も魅力的と評価された人々と、中間スコアを得た人々の寿命には有意な差が見られなかったのだ。

シハン教授は、「非常に魅力的な人々が所得、学業成績、結婚などで多くのメリットを得ている一方で、寿命に関してはそうではないことに驚いた」と述べ、「これは魅力のメリットよりも、魅力の欠如から来るデメリットの方が大きいことを示している。少なくともウィスコンシン州の高校卒業生たちに関しては、そのような結果が得られた」と付け加えた。

また、「今回の研究結果から、外見に関係なく人々をより公平に扱う社会へと変化する必要があることがわかる」と強調した。

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