閉会式のハイライトは皆が期待していたハリウッド俳優トム・クルーズの登場だった。トム・クルーズが会場の屋根から飛び降りるスタントを披露し、バイクに乗って会場内を疾走すると、観客からは大きな歓声があがった。
12日(日本時間)、スタッド・ド・フランスでパリオリンピックの閉会式が開催された。
五輪旗がパリのイダルゴ市長から次回開催地であるアメリカ・ロサンゼルスのバス市長に引き継がれ、アメリカ国歌が響く中、スタッド・ド・フランスの天井にトム・クルーズが現れた。
トム・クルーズはワイヤーアクションで上空から降り立つと、アスリートたちと握手したり記念撮影をしたりしながらステージに上がり、アメリカの体操女子代表のシモーン・バイルズから五輪旗を受け取った後、バイクに乗って会場をあとにした。
続いて流れた映像では、パリ市内をバイクで疾走し、そのまま飛行機に搭乗した後、時空を超えてロサンゼルスに到着した。
スカイダイビングでロサンゼルスの象徴である「HOLLYWOODサイン」に飛び降りると、アルファベットの「OO」に円を三つ加えて五輪に変え、マウンテンバイク女子のケイト・コートニーに五輪旗を託した。
そして、五輪旗は陸上レジェンドのマイケル・ジョンソン、今大会のスケートボード男子ストリート銀メダリストのジャガー・イートンを経て、ロサンゼルスで行われたレッド・ホット・チリ・ペッパーズやビリー・アイリッシュ、スヌープ・ドッグなどが出演する公演に引き継がれた。
クライマックスは今大会で4冠に輝いたフランス競泳界の英雄レオン・マルシャンが聖火をランタンで運び、各大陸を象徴する6人の選手たちとともに息を吹きかけ、100年ぶりにパリで行われたオリンピックは17日の熱闘の日々に幕を閉じた。