11日(日本時間)、「性別論争」の当事者であるリン・ユーティンが、台湾チームに2つ目の金メダルをもたらした。
リン・ユーティンはボクシング女子57キロ級決勝で、ポーランドのユリア・シェレメタを相手に5-0の満場一致で勝利を収めた。
リン・ユーティンは初戦から決勝まですべての試合で圧倒的な試合運びを見せた。
同じく「性別論争」当事者であるアルジェリアのイマネ・ヘリフもリン・ユ―ティンも圧倒的すぎるのだ。
リン・ユーティンは決勝を含む4試合すべてで満場一致で勝利した。イマネ・ヘリフも同様に相手選手の棄権によって勝利した初戦以降、すべての試合を満場一致で勝利した。
両選手のすべての対戦相手が手も足も出ない状況の中で、「性別論争」がさらに激化するのはどうしようもないのかもしれない。
開会を前に両選手は性別論争の中心に立たされた。
両選手が国際ボクシング協会主催の2023年世界選手権の性別適格性検査で男性を示す性染色体「XY染色体」を持っていることにより失格処分を受けていたためだ。
しかし、国際オリンピック委員会は多様性を掲げ、パリオリンピックでは性別が女性のパスポートを所持していることを根拠に出場資格を決定した。
リン・ユーティンは試合後のインタビューで、「私を支えてくれたすべての方々とボクシング代表チーム、そして、応援してくれた台湾の人々に感謝したい」と述べた。
全試合で5-0の圧勝を収めたことについては、「簡単な試合はなかった。5-0で簡単に勝ったように見えたかもしれないが、その裏には数多の努力があった」と強調した。