教員の権威を侵害する問題を起こし転校した高校生が、6年後、社会福祉要員(韓国の徴兵制度による代替服務の一部)となって戻ってくる事態が発生した。
13日の聯合ニュースによると、韓国全北(チョンブク)特別自治道のA高校は学生生活指導をサポートする社会福祉要員1名を申請し、最近Bの配置が決まった。
驚くべきことに、Bは6年前教員の権威を侵害する事件を起こし同校から転校した元生徒である。Bは当時、教員に対して暴言を吐き、廊下にある机を投げるなどの暴力を振るったとされている。学校が懲戒手続きに入ると、Bは自らの過ちを認めて自主的に転校し、事態は収束した。
学校側は事前に社会福祉要員の身元情報を知る方法がなく、Bが学校に配属されるとは夢にも思わなかった。問題は、当時の事件を鮮明に記憶している教員らがトラウマを訴えていることである。
私立校であるA高校には、当時の教員のほとんどが勤続している。
学校側は「教員らが非常に不快な思いをし苦しんでいる」との苦情を申し立てたが、現行の兵役法では明確な解決策がない状態だと伝えられた。そのため、勤務期間である1年以上の間「不快な共生」を続ける他ない状況となった。
これに対し、オ・ジュンヨン全北教職員組合会長は「Bも同じく不快に感じているため、他の学校や機関に移ることが最善の方法だ」と述べ、「教員の権威を侵害した生徒と被害を受けた教師を同じ空間に置くことは許容できないことであり、早急に対策が講じられるべきである」と述べた。