パリオリンピックの陸上女子棒高跳びで銅メダルを獲得したカナダのアリシャ・ニューマン選手が、成人向けSNSの人気スターとして収入を得ていることが明らかになり、賛否を呼んでいる。
7日に行われた女子棒高跳び決勝で、ニューマンは4メートル85センチを跳び、銅メダルを獲得し、メダルが確定した瞬間、お尻を激しく振るトゥワークダンスで喜びを表現した。
同種目でカナダ初のメダリストとなり、セクシーなダンスで一躍人気者となったニューマンだが、競技外でも現在、注目の的となっている。
10日(現地時間)、「Daily Mail(デイリー・メール)」など複数の海外メディアによると、ニューマンは、世界最大規模の成人向け会員制SNS「OnlyFans」にセクシーな水着姿の写真などを投稿して人気を博し、収入を得ていることが明らかになった。
イギリス・ロンドンに本社を置く「OnlyFans」は、もともと成人専用コンテンツのために生まれたサブスクリプションサービスで、購読者である「ファン」は購読料を支払うことでクリエイターのコンテンツを楽しむことができる。
ニューマンはクリエイターとして月間購読料を10ポンド(約1,900円)に設定しており、推定6.5万人のフォロワーを抱えているという。また、オリンピック開催期間中はアクセス数を増やして新規ファンを獲得するため、購読料を半額とする商売上手な面も見せた。
当初はポルノ女優やセックスワーカーの収入源となっていたOnlyFansだが、現在は典型的な成人向けコンテンツを指す「Not Safe for Work」と、露出がある程度制限された「Safe for Work」に区分され、米英の有名ミュージシャンなども参加し、料理やフィットネスなどの健全なコンテンツの創出にも力を入れている。
また、ニューマンだけでなく、男子シンクロ板飛び込みで銅メダルを獲得したイギリスのジャック・ロアー選手など、複数の選手が「OnlyFans」を通して収入を得ていることも知られており、選手たちは主に「Safe for Work」のカテゴリーに属しているという。
しかし、複数のメディアが「OnlyFansには様々なコンテンツが投稿されているが、大部分は成人向けコンテンツである」と報じ、ドイツのあるメディアはこの話題を取り上げ、OnlyFansを「エロチックプラットフォーム」と紹介した。
そして、露骨な成人向けコンテンツでなくても、自身の肉体を商品化することがオリンピック精神に基づいているのかという論争まで勃発し、「ポルノスターか、スポーツ選手か」という極端な批判まで出ている。
論争が拡大する中、ニューマンは「投稿したコンテンツで収入を得ているのは事実だ」としたが、「コンテンツの投稿により自分に自信をもつことができた」と堂々と語った。
さらに、「(私の場合は)成人向けに該当する内容はなく、練習過程や食事法などに関する投稿をし、ファンとコミュニケーションを取る目的に運用している」話した。
そして、「OnlyFansについて(性的な)イメージを持つ人も多いと思うが、だからといって、私がそれを変えることはできない」と率直に自身の考えを伝えた。